パン工場からこんにちは。ロカフレのジャムおじさんことダイソン後藤です。
本日はとあるパン工場に取材に来ております。
どこのパン工場かって?
少しヒントです。
どうでしょう?
まだわからない?
このパッケージ見覚えありません!?
そう!サラダパンでお馴染みの、滋賀県で65年間愛され続けているパン屋さん、「つるや」さんのパン工場です!
つるや2代目社長の息子、西村さんにご案内していただきました。
サラダパンの工程はほとんどが手作業!
最初にお見せした機械!
驚いているのはバタコさん取材に同行していた、ライターの前田です。
つるやパンってどんなパン屋さんなの?
さて、前田がパン屋さんへの転身を諦めたところで、工場から徒歩4分のところにある「つるやパン 本店」へやってきました。
人気商品の「サラダパン」や「サンドウィッチ」のほかに
様々なパンや
駄菓子なんかも売っている。
改めて西村さんから話を伺いました。
パン屋がなかった時代にあえてパン屋を作った
せっかく早稲田大学で法律を学んでいたのに憲法そのものが変わり、これから法律家として生きていくためには、もう一度4年間の勉強をやり直さなくてはいけなくなってしまったのだそう。
これから4年間大学に通う余裕もなく、途方に暮れていたおじい様に、教授がある提案をした。それがパン屋になってみないか?というものだった。
当時まだ学校の昼食はどこも弁当だったのだが、GHQの指導によって学校給食が始まる。そして、輸出を増やしたいアメリカの意向で主食はおそらく米ではなくパンになる。ということをいち早く予測した教授はパン屋への転身を勧め、またおじい様もパン屋としてやっていく覚悟を決めて地元の滋賀に帰ってきたのだという。そして見事成功したんだからすごいですよね!
※前田は話に興味がないわけではありません。焼き立てパンに目を奪われた瞬間をとらえたものです。
学校給食からパンが消える?
「つるやパン」は学校給食だけでなく、一般のお客様への販売がメインだったため学校給食の割合がグッと減っても問題なかったそうですが、学校給食を柱に経営していたお店はいくつかつぶれてしまったらしい……
パンが普及したせいでパン屋がつぶれるというのは何とも難しい話ですが、学校給食に目をつけた創業者のおじい様のように、時代の流れに目を向けることが欠かせないんですね……
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つるやと言えばサラダパン!!……は間違い!?
サラダパン考案者の西村智恵子さん(88)
提供:有限会社つるや
創業時、パンは菓子パンばかりだったのだそう。
パンは「おやつ」の代わりにはなるけれど「おにぎり」の代わりにはならない。もっと普及させるには「おにぎり」に代わるパンを考えないといけない。ということで、当時まだ日本では流通していなかったマヨネーズを、海外のレシピ本を見ながら自作したらしい。
最初はキャベツを挟んでいたが、キャベツは翌日になると水分が抜け、出来立てを食べたお客さんからは好評だったが、卸先の商店で食べた方からは苦情も来たのだそう。
キャベツに代わる具材を、ということで今も使用している「たくあん」が採用された。
ポップにも「大ヒット商品」の文字が
僕らがイメージするサンドイッチとは少し違うサンドウィッチ。確かに「地元で一番人気商品」の文字が!
ロゴの違いは時代によって変わってきたつるやパンの歴史
つるやパン 木之元本店
TEL:0749-82-3162
〒529-0425 滋賀県長浜市木之本町木之本1105
まるい食パン専門店はつるやの夢やったんです。
と、言うわけで!やってきました。
つるやパンの本店は、初めて訪れてもどこか懐かしさを感じるような外観でしたが、こちらの「まるい食パン専門店」は現代風でオシャレです。ついつい写真を撮りたくなる外観!
店長の西村さん(名前が同じなのは従兄弟だから!)に話を伺いました。
まるい食パンはなぜ美味しいの?
こちらがまるい食パン
専門店と言うだけあって、まるい食パンを使った商品がずらり!
まだ製パンの技術が発達していなかった頃は、中心までの距離が不均等な四角いパンを作るのは難しかったらしい。丸いパンなら焦げたり中まで火が通らないといったことが起こりにくかった。
ただ、配送の際に丸いパンだと転げて形がつぶれてしまったり、スペース的にも四角い方が効率が良いため、技術が確立してくると、段々四角の食パンが主流になっていったのだそう。
「食べてみてください。」と言っていただいたので、いただきます。
え、なにこれ!めちゃめちゃ美味しい!!
僕はパンの耳ってあんまり好きじゃないんですけど、この「まるい食パン」は耳までめっちゃ柔らかい!
食感はモチモチしてて、すっごく甘みがあります。
この店には「まるい食パン」を使った商品がたくさんありますが、何もつけたり、のせたりしなくてもいい!!このままで十分すぎるほど味がしっかりしてる!!
まるい食パンを使用した「サンドウィッチ」は滋賀県内のスーパーでも購入できます!耳もそのまま使用されていますが、普通のパンとの違いに驚くと思うのでぜひ一度ご賞味ください。
来てくれる方への感謝。つるやの思い。
まるい食パン専門店のHPに書かれている言葉
店内のいたるところにまるい食パンが!
たとえその日焼き上げたパンが完売しても営業時間中に店は閉めない。わざわざうちに買いに来てくれたお客さんに、パンをお出しできないならせめて直接謝るくらいはしたい。
お客さんに本当に感謝し、大切にしている「つるや」さん。それだけに地元の方々から望まれていた、まるい食パン専門店を「夢」と呼びます。毎朝4時に起きてお客さんのためにパンを焼き、少しでも美味しくするために改良を続ける……。そんな姿こそが、戦後から今まで、時代が変わろうとも人々に愛され続けている所以ではないでしょうか?
丸い食パン専門店
TEL:0749-62-5926
〒526-0056 滋賀県長浜市朝日町15-31
このパンを使いたい!!
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いいですよ!!
ありがとうございます!!!!
というわけで、めちゃめちゃ美味しい、つるやさんの「まるい食パン」を10本(55人前)も、ロカフレ釣り大会のため用意してくださることになりました!
このパンは先着順で、無くなり次第ふつうの食パンになります。
ロカフレ釣り大会の詳細はこちらから