みなさんはスキー場に行ったことはありますか?
僕はありません。
だって行ったとしても
初心者だから滑れなくて楽しくないだろうし、転んだら他の人に迷惑かかりそうだし、恥ずかしいし、そもそもリフトにすら乗れる自信ないし、そもそも板に靴を装着する方法も分からないし、そもそもスキー場までの運転が大変そうだし、チェーンの巻き方すらも知らないし、そもそも服とか板とか準備するのめんどいし、お金かかるじゃないですか。
僕も本当はスキー場に行ってみたいんですけどね。
初めてなのでこんな風に尻込みしちゃうんですよね。
でも、僕みたいに「スキー場への一歩を踏み出せない人」って意外と多いのではないでしょうか。
今回はそんな人たちを代表し、勇気を出してスキー場に突撃したいと思います!
いやースキー場って寒いんですね…。
僕が来ているのは『余呉高原リゾート ヤップ』
滋賀県長浜市にあるスキー場です。
目次
スキー場までは運転しなきゃいけないの?
さて、雪が降る中、ここまでどうやってたどり着いたかというと…
駅からの直通シャトルバスが出てるんです!
雪道の運転が不安だったり、雪道を走れるような車がなくともスキー場に行けちゃうんですね!
余呉高原リゾート ヤップの場合は米原駅(東口)からこのバスが出てます。
米原駅までは
京都駅からだと…
- JRで約1時間(片道1,140円)
- 新幹線だと20分(自由席・片道2,120円)
と、意外と簡単に来れるんですね~。
余呉高原リゾート ヤップ以外のスキー場でも、こんな風に駅からスキー場までのシャトルバスを用意してくれているところは多いです。
スキー場まではどんな服装で行けばいいの?
さっきまで
寒いのは余呉高原リゾート ヤップの責任だと思ってたんですが、半袖だったのが悪かったみたいですね。
周りの人を見て気づきました。
でも、結果的に
このような格好で来て困ったことは
「寒い」ということ以外、特にありませんでした。
実は、大抵のスキー場ではウェアをレンタルしてくれるんですよ。
余呉高原リゾート ヤップの場合は2,500円で上着とズボンのセットをレンタルしてもらえます。
なので
寒くなくて、そこそこ動きやすい格好だったら、何を着て来てもいいんじゃないでしょうか?
ただし、余呉高原リゾート ヤップでは肌に直接触れるような衣類のレンタルを衛生上の観点からやっていないので、
手袋・キャップ・ネックウォーマー・ゴーグルあたりは必要に応じて持ってくるか売店で買う必要があります。
ボードとかブーツとかもレンタルしてくれるの?
ボードやブーツもレンタルしてくれます!
手ぶらで行けるほどスキー場でいろんな装備品をレンタルしてくれることは、調べるまで知りませんでしたね~。
『余呉高原リゾート ヤップ』では
- ボード+ブーツ+ウェアのスノボセット:6,000円
- 板+ブーツ+ストック+ウェアのスキーセット:5,500円
でレンタルできちゃいます。
ちなみに、借りるときには、借りる人数分のウェアや靴のサイズを申込用紙に書き込んでいくんですが、
男性の皆様に注意してほしいことがあります。
僕は以前、
気になっている女の子とボーリング場に行って、店員さんにレンタルする靴のサイズを尋ねられた時に、
その女の子の靴のサイズまでサラッと答えてしまい、ドン引きされたことがあります。
なのでスキー場でも
たとえ一緒に来ている女性の靴のサイズを知っていたとしても、知らない素振りは見せましょう。
さもなければ変態であることがバレます。
いざゲレンデへ
初めて身に着けるウェアも雰囲気で着こなし、ボードも雰囲気で小脇に抱え、
そして初めて見るような構造のブーツも雰囲気で履いてみました。
ズボンの裾を中に入れてほしそうな視線をブーツから感じ取ったのでこうやって履いているんですが
これって合ってるんですかね?
もし、これが合ってたとしても、この後、ボードにブーツを取り付けたり、斜面を滑ったりするのを、
雰囲気でやっちゃうと危なそうですよね…。
こんなときに、未経験者でも、服の着方、ボードのはめ方などの基本の基本から教えてくれる『ZESTスノーボードスクール ビギナーコース』的なサービスがあったいいのに…と思っていたんですが
奇跡的にありました。
その名も『ZESTスノーボードスクール ビギナーコース』です。
初心者だけどレッスンは受講したほうがいい?
大抵のスキー場にはスクールもあるんですが、「レッスンって受講したほうがいいのかな?」と思っていたので、
同じような疑問を持つ方を代表して実際に受講することに。
余呉高原リゾート ヤップには「ZEST スノーボードスクール」というものがあり、
校長を務めるのは全日本テクニカル選手権大会で6年連続で日本一に輝いた 末高敏樹さん。
スクール自体も同大会のクラブ対抗部門(団体)で優勝していて、
まさに日本一のスノーボードスクールなんです。
ここではスノーボード上級者から初心者・未経験者まで、
いろんなレベルに合わせたレッスンを受けれるということで実際にビギナーコースのレッスンを受けてみることに。
まずは、気になっていたブーツの履き方について教えてもらいました。
これさえ分かっておけば、とりあえず初心者でも更衣室からは胸を張って出てこれると思います。
手前の右足が正しい履き方、奥の左足が間違った履き方をしています。
その後
ブーツのボードへの装着方法や
片足を固定した状態でのボードの取り回しを学んでいきます。
超基本的なことなんですが、これを分かってないと、思うように移動したり、リフトに乗ることすらできないです。
バランスのとり方、こけ方、方向の変え方なども手取り足取り教わり、クリアしていくことで自信もついてきて
片足だけボードに固定した状態で滑れるようになっていました。
僕はゼルダの伝説でしかスノボ経験がないので、いきなり両足を固定された状態で滑るのは怖かったんですが、
その前に『まずは片足だけ固定して滑る』というステップを踏んでくれるのはありがたいですね~。
こんなにも初心者目線に立って教えてくれるんですね。
そして最終的にはボードに両足を固定して乗り、方向を変えれるようにまでなっていました。
難しい難しいって聞いていましたが、このくらいは意外とあっさりできるようになるんですね!
たった5m滑れただけですが、嬉しかったです。
最後に、初心者だけでスキー場に行くけど、レッスンを受けるか迷っている方にアドバイスなんですが
基礎を学べるレッスンはやっぱり受けておいたほうがいいです!
確かにお金はかかるんですが、その分、見よう見まねで滑って、慣れないまま何回も通うよりも上達が早くなるので、長期的にみるとコスパがいいです!
小さい子供をスキー場に連れて来てもいいの?
「家族でスキー場デビューしたいけど、子供がまだ小さくて…」という方でも大丈夫!
余呉高原リゾートヤップの場合は
屋内にはキッズスペースが
屋外には
そり遊びや雪遊びのできる『キッズガーデン』が用意されています。
実は、僕、雪遊びもやってみたくてうずうずしてたんです。
見てください。この成人男性とは思えないはしゃぎ方。
僕は熊本で生まれ育ったので、こうやって大量に積もった雪を見るのも初めてなんです。
雪だるまも作りました。
後から調べて分かったんですが、雪だるまって
彫刻みたいに雪の塊から削り取るようにしてつくるものではないんですね。
そりも数種類あります。
乗り方や滑り方もそれぞれに特徴があって楽しいです。
さらに、「スキーやスノーボードの練習を子供にさせたいけどリフトに乗せたり、急斜面を滑らせるのは不安…」という方のために
ボードを装着したまま乗れる『スノーベルト』と呼ばれるものが用意されており、
このようにネットで区切られた、ゆるい傾斜の場所でスキーやスノボの練習ができます。
実は、さっきの練習もここでやっていました。
お腹が空いたら…?
スキー場内にレストランが併設されてます。
こちらは余呉高原リゾート ヤップのレストラン。広々としてますね。
一番のおすすめはカツカレー。スキー場で働いているスタッフさんからも人気だそうです。
こちらはここで働く店員さん。
真ん中の女性が可愛かったので、生まれ変わったらここでバイトしようと思います。
さらにファストフードを楽しめる場所もありますよ!
メニューも豊富です。
注文したのは安定のカレー。
この世界ではカレーを注文しておけばハズすことはありません。
僕の中の『世の中で信頼できるものランキング』でも2位という結果を残しています。(1位は風邪のひき始めの時の葛根湯)
一口食べてみたんですが、「このカレーにだったら何されてもいい」と思わされるほどのドメスティックバイオレンスなカレーでした。
ストーブの近くでカレーを食べていたら今度は体が熱くなってきたのでジェラートをたべて
外に出たら、予想以上に寒く、建物の中に戻ったら
プロスノーボーダーの藤岡さんがいたのでお話を聞いてみました。
モテたいという不純な動機でスキー場に行っていいの?
前田:いきなりなんですが、モテるためにスキー場に来る奴ってどう思いますが?僕は「けしからん」と思うんですが…
藤岡さん:いきなりですね…うーん…難しいなあ…でもスキー場にはいろんな楽しみ方があるので、そういう楽しみ方もあっていいと思います!
話によると藤岡さんはこのスキー場のパークをつくってるんですよね?
はい。安全を考慮しながらも、スピード感やスリルを求める方に満足してもらえるようなエキサイティングなパークを作っています。
なるほど。セーフティでスピーディでスリリングでエキサイティングなパークですね…
はい。
あの…全然意味が分からずに聞いたんですけど『パーク』って何ですか?
ジャンプ台でジャンプしたり、レールの上を滑ったりするようなアクションを楽しむ場所です。
動画もあるのでご覧ください。
https://www.facebook.com/45yap/videos/?ref=page_internal
おお!動画めちゃくちゃカッコいいですね!
このパークで滑るのを目標にしてる人も多いんですよ。
確かに憧れますね~。どのくらいまで上達したらパークを楽しめますか?
ターンができるようになったら、挑戦してみるといいんじゃないかと思います。
ターンですか…難しそうですね…
あと、ターンが自在にできるようになったらモテると思います。
分かりました。ターンができるように頑張ります。
初心者でもリフトに乗れる?
ターンを習得すべく、リフトに乗って山の中腹へ
「リフトに乗るのは難しそう」と勝手に思っていたのですが、前の人の見よう見まねで恐る恐る乗ってみると、拍子抜けするほど簡単。
どうしても不安な方はスタッフに声をかけると良いみたいです。
このリフト自体が「宙ぶらりんの状態で雪山を上っていく」という非日常的な体験の一つですよね。
間近に感じられる雪の織り成す景色が、予想以上に綺麗で感動しました。
全然滑れないけど、初心者でも楽しめるの?
そして、リフトを降り、スタート地点に立ちます。
そこからの景色がこちら
高くね?
これでも初心者向けのコースだそうです。
でも、この景色を見ると恐怖より「早くここを滑ってみたい」というワクワクのほうが上回ってきます。
先ほど、藤岡さんたちに「スキー場に行きたいけど一歩踏み出せない人たち」へのメッセージを求めたんですが、ひとこと、こうおっしゃっていました。
「まずはとにかく来てくれ。来たらわかる」と。
この景色を見た瞬間、その言葉の意味が分かりました。
目の前に広がる壮大な銀世界。
こんなところを滑走しようと思えるなんて昔の自分なら考えられませんでした。
でも今は違います。スクールで自信がついたということもあり
僕にはもう自然を肌で感じながら切り裂くようなターンをキメて颯爽と滑っている自分の姿がイメージできてしまっているのです。
感じるのはゲレンデの息吹。
このゲレンデとひとつになりたい…できることならゲレンデになりたい…。
間違いない。
今の俺ならいける…!
無理でした。
とは言っても、慣れてくると、傾斜の緩やかな場所なら乗れるようになってきます。
これだけでも普通に楽しい!
もちろん、スピードが出ていたり、鋭いターンをキメようとすると転んでしまいますが
それもまた楽しいんですよね。
転んだ時の雪の舞う演出が派手なので。
ちなみにこの瞬間はゲレンデとひとつになれた気がしました。
このようにガンガン転んでも上手い人の邪魔になるということはありませんし、
なんなら初心者も上級者もゲレンデのいたるところで転んでいるので「上手に滑れなくて恥ずかしい」と思うこともなかったです。
さいごに
最後にレッスンしてくれた中山さんとお話ししました。
ターンとかできなかったし、転んでばっかだったんですけど
楽しかったです!転びまくるだけでこんなに楽しいのも、初めてスキーやスノボに挑戦する人の特権なのかもしれないなと思いました!
中山さん「よかったです!スキーやスノボってケガさえしなければ初心者から上級者まで楽しめるスポーツなんですよ!
そして、幅広い年代の方でも挑戦できるスポーツでもあります。
50歳になってからスノボやスキーを始めるという方もいますよ!物事を始めるのに遅すぎるということはありません。行ってみたいと思い立った時にぜひ、遊びに来てください!」
僕が今までスキー場に行かなかった理由は「スキー場に行ったことがないから」でした。
スキー場に行きたい
↓
でも行ったことがないから不安
↓
だから行かない
こんな風に。
でも、初めて行くからこその感動もたくさんありました。
雪がたくさん積もっているだけでうれしかったり
リフトからの眺めがきれいだったり
スキー場で食べるカレーの暖かさだったり
はじめてボードに乗って5m進んだときのうれしさだったり
派手に転んだ時のお尻の痛みと楽しさだったりです。
スキーやスノボは冬にしかできません。
この冬を逃したらこの記事を見ているあなたのスキー場デビューは来年の冬までお預けです。
確かに物事を始めるのに遅すぎるということはありませんが、来年まで待つのはちょっと遅すぎますよね…。
だから。
もし今週末、予定が空いているのなら
ちょっとだけ勇気を出して、友達やあなたの大好きな人を誘ってスキー場に足を運んでみてください。
きっと「スキー場に行ったことがないから」こその感動がたくさん待っているはずです。