「プロレスで滋賀県を元気にしたい。」ご当地プロレス団体の取材に行ったらチョップを喰らった話


元気ですかぁ!??

 

どうも初めまして。八つ橋仮面です。
本日は地域密着型のご当地プロレス団体『滋賀プロレス』さんが滋賀県甲良町で試合を行うということなので、取材にやってきました。

 

……嘘です。ロカフレ編集部のダイソン後藤です。
とんだ茶番に付き合わせてしまい、申し訳ございません。編集長がどうしてもこの仮面を被って何かやってくれと言ってきたので僕も嫌々やっていました。彼を後でパワハラで訴えておきます。

 

しかし、滋賀県の甲良町に滋賀プロレスさんの取材へやってきたというのは本当です。生のプロレスを観戦できるということで、取材に関係なくすごく楽しみ!!

まずは簡単に滋賀プロレスさんのご紹介をしておきますね。

滋賀プロレス

2017年10月に旗揚げされた、滋賀県初のご当地プロレス団体。
15名のレスラーが所属しており、入場無料のプロレス試合を開催するほか、福祉施設などの訪問など、地域に根差した活動もしており、今後はプロレス教室や農作業の手伝いなどますます地域密着の活動を視野に入れている。

代表の中村さん。
滋賀プロレスの創設者で、マスクのデザインや選手のマッチメイクなども手掛けている。

 

 

試合自体は13時から始まるのですが、リングの設営から撮影させていただけるということで、朝の9時に滋賀県甲良町の長寺地域総合センターへやってきました。この体育館にリングが設営されるらしい!

リング設営は、レスラーさんも手伝って行われるそうです。そのあたりもご当地プロレス団体という感じですね。全員で一丸となってやっていく雰囲気、とっても良いと思います。

 

……ところが!!

この日(2018年1月14日)は、前日からの降雪の影響で、レスラーさんたちの到着が遅れるそうです。

当日の様子。完全に雪国ですね。

 

大丈夫かなぁ、時間内に設営終わるのかなぁ、なんて考えていたところ……

 

すみません。どうしても人手が足りないので、手伝ってもらえませんか?

 

 

と、

 

リング設営を取材するどころか、ガッツリ手伝わせていただきました。

 

いや、まぁ大変ではあったんですけど、なかなかできない体験でしたね。

 

 

そんなこんなでリングも無事に完成。いよいよ生のプロレスを初観戦です。

 

続々と集まる甲良町民

 

ちなみにこの日は甲良町長さんもいらっしゃいました。
到着されたタイミングで代表の中村さんから編集長に電話をいただいていたのですが、編集長はおにぎりを食べている最中でコールに気付かない。という痛恨のミスで撮影やインタビューはできていません。

 

 

試合前のイベント

13時になりましたが、いきなり試合が始まるのではなく、試合の前に色々とイベントが行われました。

イベントはどれも観客参加型で、地域密着型のご当地プロレスらしさがありました。

 

最初の挨拶を行う代表の中村さんとアシスタントの優子さん

 

プロレス教室

まずは滋賀プロレス所属レスラー 朝倉選手によるプロレス教室が開催されます。

朝倉選手

 

この日は3人の少年たちが参加

 

教わった受け身を上手にとっています。

 

滋賀プロレス体操

次はプロレスの動きを体操に取り入れたオリジナルの『滋賀プロレス体操』

滋賀プロレス体操は作詞を中村代表、作曲は田中裕子さんでタッグを組み、プロレス技を子供からお年寄りまでリズムに合わせてできるようにと制作されました。

この日は降雪の関係でかなりバタバタしており、『滋賀プロレス体操』の初お披露目にも関わらずリハーサルができておらず、探り探りではありましたが、

子どもたちは喜んで『滋賀プロレス体操』をしていました。

 

 

記念撮影

そして最後はリング上での記念撮影。

 

希望者のみでしたが、普段なかなか上れないリングということもあって、かなりたくさんの人たちがリング上に。

 

朝倉選手の決めポーズ

 

プロレス観戦自体が初めてなので、比較はできませんが、客と選手の距離がものすごく近くて、会場全体に一体感がありました。
こういう部分はご当地プロレスの醍醐味なのかもしれません。

 

僕たちもリングに上げてもらいました

写真撮影後は5分間の休憩だったのですが、その間に僕たちもリングに上げていただき、ロカフレの宣伝をしてきました。

 

 

どうでも良い話ですが、上のtwitter「宣伝きました!」はおそらく誤字だと思います。

 

試合開始

そしていよいよ試合が始まります。

第一試合が『ドラゴンキング VS ドラゴンジュニア』、そして第二試合が『TAKA虎 VS 朝倉』です。
TAKA虎は、滋賀プロレスが現在拠点にしている甲良町出身の戦国武将 藤堂高虎をイメージしたキャラクターで、本日がデビュー戦です。

 

レフェリーとして試合を盛り上げるのは滋賀県で大道芸人をしているナイキさん。

 

先ほどの子どもたちが、舞台衣装を着せてもらい、リングアナウンサーとして選手を呼びます。

 

第一試合

少年たちのアナウンスによって登場したのは

 

ドラゴンキングと

 

ドラゴンジュニア

 

2人の設定は、親子ではなく兄弟。
そして出身地は三井アウトレットパークもある滋賀県の竜王。竜(ドラゴン)王(キング)、なるほど……。

 

いよいよ試合開始です。

 

最初の感想は、「あれ? まぁご当地プロレスだったらこんなもんか……。」という感じ。
なんというか、スピード感がそんなになくて、当たり前だけどテレビでワールドプロレス観てた時とは全然違うなぁ……。って思っていました。

 

ただ途中から空気が変わってきて、太陽の逆光を武器にして「うっ、まぶしい!! なんて技だ!!!」とか言い出したあたりから、会場に笑いが起きるようになりました。

 

そこから場外に飛び出し、

 

子どもを担いでライダーキックを始めた時には会場が笑いと拍手と包まれました。

 

「あ~なるほど。こういう感じでお笑い要素をいれて楽しくやる感じなんだ。」と思ったのですが、それもまた間違い!!

 

再びリングに戻った時には、最初の動きは何だったんだというようなスピード感とダイナミックさで、すっかりプロレスとして楽しむことができました。

 

ちなみに勝者はドラゴンジュニア!!
兄より優れた弟なぞ……ここに存在しましたね。

 

第二試合

第二試合はプロレス教室や記念撮影でリングに上がってきてくれた 朝倉 と、本日がデビュー戦となる TAKA虎 の試合です。どうやらこちらがメインイベントのようです。

 

入場するとアメをばらまく朝倉選手。ビッキーズ リスペクトかな?

 

そして決めポーズ

 

対するは戦国武将の甲冑をイメージしたという衣装を身にまとったTAKA虎 選手。
……めちゃめちゃ強そう。

 

体格差がすごい。大丈夫か?

 

胸筋がとんでもなく発達して筋肉の鎧を着ているようなTAKA虎と、プロレスラーとしてはかなり小柄な朝倉選手。
ゴングが鳴って試合が始まると……

 

第一試合とは打って変わって最初から派手にTAKA虎が朝倉を投げます。

 

TAKA虎が朝倉を固めます。

TAKA虎が朝倉を攻めます。

TAKA虎が朝倉を攻めます。

TAKA虎が朝倉を攻めます。

なんとかロープブレイク

もうTAKA虎がめっちゃ強い!

でも観客は試合前に朝倉と触れ合っているし、投げられても固められても何度も立ち上がる朝倉選手を見てるとみんな自然と応援したくなるんですよね。

会場から朝倉コールが沸き起こります。

 

朝倉も観客の声援に応えて最後まで果敢に立ち向かいますが、

 

最後は固められ、スリーカウント。ここで勝負あり。

 

TAKA虎がデビュー戦を勝利で飾りました。

 

 

最後はレスラーが全員リングに上がり、毎回恒例という「1・2・3・シガー!!」という掛け声で本日のイベントが終了しました。

 

会場の反応は?

 

イベント後、興奮冷めやまぬ会場で、何人かにインタビューさせてもらいました。

 

こちらのカップルは、彼氏さんが元々プロレス好きで、彼女は今日は付き添いで来たそうです。
滋賀プロレスを見たのは二人とも今日が初めてですが、会場の一体感が素晴らしくて、次も来たいとのこと。

 

こちらの女性二人組は滋賀プロレスの観戦が二度目のリピーターさんです。やはり次もまた来たいとのこと。
こういったファンがちゃんとついてきている辺り、滋賀プロレスが地域に根付き始めているのですね。

 

試合後にはレスラーの方と、記念撮影ができます。

 

 

僕も撮ってもらいました。……悪役レスラーじゃないよ?

 

また、お願いすればこういうこともできます。

 

 

正直、「まぁチョップって言っても軽めにされるんだろうな~。うまく痛がれるかな~。」なんて考えていたのですが、想像以上に”ちゃんと”チョップでした。

服を二重に着てたのにこれですよ? 指の関節まではっきり残ってる。

 

痛いのはもちろんですけど、重いんですよ。ずしーんときます。
皆さんも試してみるのはご自由ですか、気軽にやってもらうのはオススメできません。

 

 

また、試合後の朝倉選手にも少しインタビューさせていただきました。

朝倉選手は、滋賀プロレス初の新人選手ということで、昨年の秋にトレーニングを始めたばかりなのだそうです。
元々プロレスラーに憧れていたらしく、今はプロレスができているだけで幸せとのこと。

試合後にはファンの方から差し入れも貰っていて、「試合に負けたのにこんなに貰ってしまって逆に申し訳ないです。」と謙虚なコメント。数試合でファンが付くのも納得の本当に応援したくなる選手です。今後も頑張ってください!

 

 

 

きっかけは東日本大震災。滋賀プロレスを立ち上げた理由

 

撤収作業もお手伝いして、中村代表にお話をお伺いしました。

 

今日は素敵なものを見させていただきました。
まだまだ未熟な団体ですが、そういっていただけると何よりです。
さっそくですが、この滋賀プロレスを立ち上げた経緯をお伺いできますか?
まずね、僕は2003年頃から当時結成3年目だった『大阪プロレス』と仕事で関わるようになったんですね。そこからプロレスにはずっと携わっていたのですが、自分でプロレス団体を立ち上げようというきっかけになったのは2011年ですね。

 

 

きっかけは2011年3月11日の東日本大震災。震災当初は役所に電話がつながらず、発生から2か月後の5月に石巻市に当時のスタッフとキャンピングカーに乗って50食の救援物資を届けに行ったという中村さん。
現地で見たのはテレビ越しに見る映像とはまた違う悲惨な状況。しかしその一方で、家も無くし、家族が行方不明になっている中、ゼロから立ち上がっている人を見たのだと言う。

 

なんてすごいんだ。って思ってね。何かこういう人たちを元気づけることはできないだろうかと考えてね。自分にはプロレス団体を立ち上げるノウハウは大阪プロレスで培ったもんだから、これだ!って思ってね。

 

東日本大震災が発生した2011年の3月11日。それから約半年後の9月には京都プロレスを立ち上げたのだという。

しかし京都プロレスを立ち上げたものの、プロレス団体の運営自体は初めてだった中村さん、最初は選手に任せっきりにしていた中村さんは、横領などの被害にもあった。

 

『マスク代がこれだけでした。』『衣装代がこれだけでした。』っていうのをすっかりそのまま真に受けて払ってたんですね。ところが業界に詳しくなって相場がわかってくると「あれ?おかしいぞ。」となりましてね。

 

現場と裏方との信頼関係がうまく構築できず、悔しい思いをした中村さん。当時中心的な選手との軋轢が生まれ、2014年に京都プロレスは活動休止となった。

 

その時は悔しい思いもありましたね。根も葉もないようなことを吹聴されて悪者にもされましたしね。
そんなことがあったんですね……。でも今も京都プロレスってありますよね?
当時は本業もありましたので、プロレスは一度は諦めたんですけど、2017年にまた声をかけられましてね。

 

「もう一度京都でプロレスをやらないか?」と声をかけられた中村さんは、最後にもう一度やってもようと、再び京都プロレスを立ち上げる。
当時衝突していた選手が別団体に移ったこともあり、他のレスラーが戻ってきてくれたのだそう。

 

今度の京都プロレスは、プロレス業界がなかなか客を呼べないと言われる中で、週末だけではありますが常設会場もできましてね。ある一定認められたかな、と思うんです。
常設会場? それはすごい!
それで京都プロレスの方はもう運営を任せて、私の第二の故郷でもある滋賀県で滋賀プロレスを立ち上げたんです。

 

15歳から30歳までの15年間を滋賀県草津市で過ごしたという中村さんは滋賀県を第二の故郷と呼びます。そして、その滋賀県をもっと元気にしたい。なんとか恩返しがしたいということで、滋賀県初のご当地プロレス団体『滋賀プロレス』を立ち上げたそうです。

 

滋賀県で初めてのご当地プロレスなんですね。県民の方の反応はどうだったんですか?
やっぱりね、県民性が温かいね。レスポンスも早くて、試合会場を探していたら、今日の試合を観ていたお客さんから早速、「うちの倉庫使っていいよ。」なんてことまで言ってもらいましてね。

 

 

こちらの農業用の倉庫を試合会場として提供してもらったらしい。

 

やっぱりね、一度は挫折しましたけれども、もう一度地域復興に向けて頑張りたいですね。

 

 

 

まだまだ動き始めたばかりの滋賀プロレス。今後も応援しています。