関西の道の駅を回って対決するこの企画も第6回目、本日は久しぶりに京都の道の駅からお届けします。
(過去の対決はこちらから。)
茶畑の先に見えるのが、対決の舞台となる道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」。
すごくキレイな建物ですよね?それもそのはず。今年の4月に完成したばかりの道の駅なのです。
今回は、このできたばかりの道の駅で、編集長やましゅーとダイソン後藤に、ジャンプ力に定評のある前田を加えて対決を行いたいと思います!
対決方法
変化が欲しいという編集長やましゅーの願いで、今回はジャンプ力に定評のある前田を加えた3人での対決となります。
クイズ対決
営業部主任 中村さん
第一問 「何種類の食材が使われている?」
お昼時だったこともあり、食堂は行列。10分ほど並んで入店。
村で採れた食材をいただける『村風土食堂 つちのうぶ』
メインは「煮豚」と「唐揚げ」から選べます。
やましゅーとダイソンは唐揚げ
唐揚げが食べられない前田は煮豚をチョイス
「マジで嫌いです。」
「なるほどなるほど……」
「これが3種類、こっちは2種類……」
「唐揚げウッマ!!」
この一皿だけでも5種類は見えてる。
「…………ほんとに?」
「21種類です。」
「「「どっひゃあ~~~」」」
「ごちです。」
第二問 「売れ筋No.1は?」
上質なお茶のスイーツが楽しめる『村茶屋』
というわけで、全員「村抹茶味」は回避
前田は手堅く「煎茶」
ダイソンは名前が気になるという「ほね茶」
やましゅーは変わり種で攻めると言って「紅茶」を選択
全員で試食。どれも美味しいですが、特に評価が高かったのは『ほね茶』。クセになる味。
「村抹茶です」
してやったりの表情をみせる中村さん
というわけで一位は全員が外したので、ここからはより売り上げ上位のジェラートを選べるかの勝負となりました。
全員が避けた『抹茶』が1位と3位にランクイン。三人の選んだ『煎茶』、『ほね茶』、『紅茶』は6個中、3位までに一つも入らず……。
「次はおそらく僕の選んだ煎茶でしょうね。」
「よっしゃー!!!」
大喜びするダイソン。6個中の4位なんですけどね……。ともかく勝ち抜けです。
「えぇ、煎茶が最下位ですか!??」
「お支払いお願います!」
第三問 「自社製品はいくつある?」
村でつくられた『村のもん』や村に隣接する三重、奈良、
この、村マークがついている商品です。
制限時間1分で、それぞれがのもん市場を見て回ります。
エントリーNo.1 やましゅー
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1分後
「見て回るのは1分じゃムリムリ。多分21個くらいじゃないかな?」
エントリーNo.2 ジャンプ力に定評のある前田
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「……18個で。」
エントリーNo.3 ダイソン後藤
「この棚だけで11個見つけました。棚が18あるので……答えは198個です!!」
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というわけで、1問目は前田、2問目はダイソン、3問目はやましゅーにポイントが入るという、なんとも中途半端な結果となりましたが、優勝はピタリ賞を出したやましゅーということにしておきましょう。
スタンプもきっちりゲット!
お茶の京都 みなみやましろ村について
今年の四月にオープンしたばかりの道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」。キャッチフレーズの『むらむらしてる?』には少し驚きましたが、話を聞いてみると、確かに『むらむら』している道の駅でした。
道の駅は村最後の一大事業!?
京都府で唯一の『村』である南山城村。人口はおよそ2800人ほどで、京都府ではワースト3位。3年ほど前に発表された『全国消滅可能性都市』でも南山城村は全国で17位、京都府では1位だったのだそう。その原因は、若い人と女の人が少ないこと。
道の駅は販売所にもなり、村のものを通りがかった人に直接販売することができる。食堂や販売所があれば村の一次産業を助けることができるのではないかとプロジェクトが
建築学科を卒業している前田がものすごく興奮していました。相当すごい方々が南山城村の事業に携わっておられるようです。
そして一昨年の村長選では、『道の駅推進派』と『道の駅反対派』とで、半々に割れた末、推進派である村長が再選し、計画は加速、今年の4月に無事開業に至った!
南山城村のお茶は京都でNo.1
食堂では水ではなくお茶が出てくる。
宇治茶は、京都の南部や、滋賀、奈良、三重などで採れたお茶をブレンドして作っており、例えば玉露は主に京田辺市、
ただ、南山城村のお茶は本当にすごくてお茶の品評会で、18年連続京都府で産地賞(煎茶部門)をとっているのだそう。
このロゴは「茶」が京都府と南山城村を支えているという意味。
そんな『村茶』の一番茶を使用しているソフトクリーム
この緑、普通の抹茶ソフトとは全然違いますよね。
普通、一番茶を『飲む』以外に使うことはありえないらしく、生産地だからこそできる贅沢な使い方。味は甘すぎず渋すぎず、まさにお茶を食べている感覚です。ぜひ一度ご賞味ください。
大人気の『村茶パウンドケーキ』に使われているのももちろん一番茶のみ
道の駅には『村』のすべてが詰まっている。
道の駅を運営する株式会社南山城の代表取締役 森本さんのおっしゃる、ある言葉があります。
「村で生まれて村で死ぬことができる。」
それが成り立つように、村の農家さんが食べられるように、そうでない方にも雇用を生むように、そして村が活気づくように……そんな思いが詰まった道の駅。
このプロモーションビデオ、歌っている人も、ドローンで撮影している人も、編集している人も、登場する人たちも、全員が村の人です。
道の駅内で働いている人も7割方は村の人。残り3割も、隣町の方などです。
外に出て行っていた若者も戻ってきて、移住してくる人も増えてきているそうです。
実は中村さんも、奈良県からの移住者なのだそう。
数年前までは『道の駅反対派』だった農家さんの中にも、今では食堂で使えるように野菜をおすそ分けに持って来てくださる方もおられるそうです。
村だからこそできる食堂、村だからこそ作れるスイーツ、道の駅で流れる南山城音頭……
村の最後の一大事業として7年かけて作り上げた道の駅は、消滅の危機にさらされている村に灯りを一つともしました。
「まだまだスタートラインに立っただけです。」と話す中村さん。しかし、この灯りは少しずつ大きくなって、村を明るく照らすのではないでしょうか。
村が詰まった道の駅『お茶の京都 みなみやましろ村』、今度のお休みにぜひ行ってみてください。