むらむらしてる?京都府で唯一の村。「お茶の京都 みなみやましろ村」には村が詰まっていた。

関西の道の駅を回って対決するこの企画も第6回目、本日は久しぶりに京都の道の駅からお届けします。

(過去の対決はこちらから。)

 

茶畑の先に見えるのが、対決の舞台となる道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」。
すごくキレイな建物ですよね?それもそのはず。今年の4月に完成したばかりの道の駅なのです。

 

 

 

今回は、このできたばかりの道の駅で、編集長やましゅーとダイソン後藤に、ジャンプ力に定評のある前田を加えて対決を行いたいと思います!

 

対決方法

今日は前田さんも参加するんですね。
やましゅーさんにどうしても来てくれって泣きつかれたので……
泣いてないよ!でもいつも2人じゃ面白くないからね。

 

変化が欲しいという編集長やましゅーの願いで、今回はジャンプ力に定評のある前田を加えた3人での対決となります。

 

で、今回の対決方法は何ですか?早食い?大食い?
早食いでも大食いでもありません。今回はクイズ対決です!!
クイズ?ズルしようとか考えてない?
考えてないよ!クイズの出題は、ここ「お茶の京都 みなみやましろ村」の営業部主任、中村さんにお願いします。

 

 

クイズ対決

 

営業部主任 中村さん

 

よろしくお願いします!
やましゅーさんが考えるわけじゃないんですね!なら安心だ。
ほっとしました。
どんだけ信用ないんだよ。

 

 

第一問 「何種類の食材が使われている?」

それでは第一問を出題するので、食堂へ行きましょうか。

 

お昼時だったこともあり、食堂は行列。10分ほど並んで入店。

 

村で採れた食材をいただける『村風土食堂 つちのうぶ』

 

一問目は、この食堂で一押しのメニュー「村定食」の小鉢に使われている食材の品数です。

 

メインは「煮豚」と「唐揚げ」から選べます。

 

やましゅーとダイソンは唐揚げ

 

唐揚げが食べられない前田は煮豚をチョイス

 

前田さん唐揚げ食べられないの!?
小さい頃、唐揚げでおなか壊してからずっとムリです。
えぇ~!!人生半分損してるわ~
それ言ってくるやつは唐揚げ以上に嫌いです。

「マジで嫌いです。」

 

では、この定食の小鉢(ご飯、メイン、みそ汁以外)の5品に使われている食材の数を当ててください!

 

 

「なるほどなるほど……」

 

「これが3種類、こっちは2種類……」

 

「唐揚げウッマ!!」

 

それでは回答お願いします。

 

僕から言っていいですか?9種類です!!

 

 

それはない。

 

え?そんなにおかしい?
普通に見えてるのでも9種類は超えてるでしょ。
隠れてるやつをいかに当てるかが勝負だと思ってました。

 

この一皿だけでも5種類は見えてる。

 

じゃあ二人は何種類なの?
僕は15種類です。
それは盛りすぎじゃない?流石に……
僕は16だと思います。

 

「…………ほんとに?」

 

正解言っていいですか?
お願いします!まだ僕が当たってる可能性も……

 

 

「21種類です。」

 

 

「「「どっひゃあ~~~」」」

 

そんなに入ってるんですか?それだけ種類を集めてたら原価率とかすごそう……
近くの農家さんがおすそ分けしてくださったりするので、何とかやってますね。
農家さんが?それはなんか村っぽいですね!!
はい。村ならでは、だと思っています。だから日によってはもっとたくさんの品数が入っていることもありますよ!
どっちみち編集長の負けは確実なので、お支払いお願いします。

 

「ごちです。」

 

第二問 「売れ筋No.1は?」

じゃあ第二問を出題するので、茶屋へ移動しましょうか。

 

上質なお茶のスイーツが楽しめる『村茶屋』

 

この村茶屋では6種類のジェラートを販売していますが、売れ行きNo.1はどのジェラートでしょうか?

 

 

……村抹茶でしょ。
ですね。
中村さん!これじゃ勝負にならないですよ!

 

参考までに一つ申し上げると、村茶屋全体を見れば『村抹茶ソフトクリーム』の売り上げがダントツでトップです。

 

あ、村抹茶味はソフトクリームに客を奪われるんだ!
値段もジェラート350円に対してソフトクリーム400円。村抹茶のスイーツを食べたい層は+50円出してソフトクリームにいくはず!
なるほど!危うく村抹茶を選ぶところでした。

 

というわけで、全員「村抹茶味」は回避

 

前田は手堅く「煎茶」

 

ダイソンは名前が気になるという「ほね茶」

 

やましゅーは変わり種で攻めると言って「紅茶」を選択

 

全員で試食。どれも美味しいですが、特に評価が高かったのは『ほね茶』。クセになる味。

 

それでは発表します。売上第一位は……

 

「村抹茶です」

 

え?
中村さんが『村抹茶』はソフトクリームに客をとられるよ、って言ったんじゃないですか!!
弁護士を呼んでください!

 

してやったりの表情をみせる中村さん

 

村抹茶ソフトがダントツ一番人気なのは事実です。でもジェラートでも『村抹茶』が一位なんです。
客とられるって中村さんが……
それは言ってません。

 

 

こっちが勝手に言ってただけでした。

 

というわけで一位は全員が外したので、ここからはより売り上げ上位のジェラートを選べるかの勝負となりました。

 

 

では続きを発表します。第二位は『ほうじ茶』です。

 

 

そして第三位は『ゆず抹茶』です。

 

 

全員が避けた『抹茶』が1位と3位にランクイン。三人の選んだ『煎茶』、『ほね茶』、『紅茶』は6個中、3位までに一つも入らず……。

 

クソみたいなレベルでデッドヒートしてる……。
でもここまでの順位で何となく流れが見えていきました。強いのは定番です。
ということは変わり種を選んだ僕とダイソンはやばいんじゃ……。
そういうことです。

 

「次はおそらく僕の選んだ煎茶でしょうね。」

 

それでは第4位を発表します。第4位は、『ほね茶』です!

 

 

「よっしゃー!!!」

 

大喜びするダイソン。6個中の4位なんですけどね……。ともかく勝ち抜けです。

 

皆さんの感想にもあったように、癖になる味で、リピーターさんが多いのが『ほね茶』なんです。

 

まさか最下位争いをすることになるとは……。
5位でいてくれ、頼む!!

 

それでは第5位を発表します。……第5位は、『紅茶』です!!

 

「えぇ、煎茶が最下位ですか!??」

 

そうですねぇ。味はどれも自信があるのですが、人気の『村抹茶』と一番被ってしまうのが『煎茶』なのだと思います。

 

「お支払いお願います!」

 

第三問 「自社製品はいくつある?」

それでは最終問題をお出しするので『のもん市場』に移動しましょう!

 

村でつくられた『村のもん』や村に隣接する三重、奈良、滋賀の『三国のもん』などが並びます。

 

ここには私たちが厳選した、つくり手の顔が見える商品を置いていますが、道の駅の自社商品も置いてあります。それが何品あるでしょうか?

 

この、村マークがついている商品です。

 

制限時間1分で、それぞれがのもん市場を見て回ります。

エントリーNo.1 やましゅー

 

1分後

 

「見て回るのは1分じゃムリムリ。多分21個くらいじゃないかな?

 

 

エントリーNo.2 ジャンプ力に定評のある前田

 

「……18個で。」

 

 

エントリーNo.3 ダイソン後藤

 

「この棚だけで11個見つけました。棚が18あるので……答えは198個です!!

 

倉庫には50以上あるのですが、ここに出ている商品で言うと正解は、21個です!!やましゅーさん、なんとピタリ賞です!!
やったー!!ダイソンの見た棚は、たまたま全体の半分くらいが並んでる棚だったんだね。
まじかよ……。
じゃあ一番外したダイソンが、みんなのお土産買ってね!!
でもやましゅーさんピタリ賞ですよね?ゴルフでもホールインワンを出したら、その人が周りの人に幸運をおすそ分けしないといけないみたいですよ?

 

 

というわけで、1問目は前田、2問目はダイソン、3問目はやましゅーにポイントが入るという、なんとも中途半端な結果となりましたが、優勝はピタリ賞を出したやましゅーということにしておきましょう。

 

スタンプもきっちりゲット!

 

 

お茶の京都 みなみやましろ村について

今年の四月にオープンしたばかりの道の駅「お茶の京都 みなみやましろ村」。キャッチフレーズの『むらむらしてる?』には少し驚きましたが、話を聞いてみると、確かに『むらむら』している道の駅でした。

 

道の駅は村最後の一大事業!?

 

半年前にオープンしたばかりですが、どういった経緯で村に道の駅を作ろう、ってなったんですか?
この道の駅は、村の最後の一大事業なんです。

 

京都府で唯一の『村』である南山城村。人口はおよそ2800人ほどで、京都府ではワースト3位。3年ほど前に発表された『全国消滅可能性都市』でも南山城村は全国で17位、京都府では1位だったのだそう。その原因は、若い人と女の人が少ないこと。

 

この村には農家さんが多いんですけど、農家だけでは儲からないので、子どもを外に出したがるんです。
村で稼げなかったら、親心として外に出したがるのはわかります。
そうなんです。だから何とか農家さんをはじめとする、一次産業を食べられるようにする。というのが村の急務で、その一端を担うのが道の駅なんです。

 

道の駅は販売所にもなり、村のものを通りがかった人に直接販売することができる。食堂や販売所があれば村の一次産業を助けることができるのではないかとプロジェクトが始まったのは7年前の話。しかし住民の方は当時、村の事業に対して悲観的でした。

 

この道を少し行ったところに『やまなみホール』というのがあるのですが、それは黒川紀章さんにデザインをお願いして……
黒川紀章さん!?
この裏にある小学校はリチャード・ロジャースさんにデザインをしてもらって……
リチャード・ロジャース!!?

 

建築学科を卒業している前田がものすごく興奮していました。相当すごい方々が南山城村の事業に携わっておられるようです。

 

めちゃめちゃすごいじゃないですか!!
そうなんです、ただ、やまなみホールは結局そんなに利用する人がおらずハコモノ状態で、小学校も村のシンボルにはなっているのですが、そこから税収が増えるわけでもなく……
道の駅も、作ったところでまた無駄に税金を使うだけだと思われていたんですね。

 

そして一昨年の村長選では、『道の駅推進派』と『道の駅反対派』とで、半々に割れた末、推進派である村長が再選し、計画は加速、今年の4月に無事開業に至った!

 

南山城村のお茶は京都でNo.1

でもオープン半年後でこれだけ賑わっていれば、道の駅は大成功ですよね!
もともと南山城村は魅力のある村なので、知っていただく機会さえあれば人が来ていただけると思っていました。

 

食堂では水ではなくお茶が出てくる。

 

京都でお茶と言えば宇治が有名ですけど、南山城村の村茶もすごくおいしいです!
実は宇治ってほとんどお茶を作っていないんです。
そうなんですか!?

 

宇治茶は、京都の南部や、滋賀、奈良、三重などで採れたお茶をブレンドして作っており、例えば玉露は主に京田辺市、抹茶と煎茶は主に隣の和束町や宇治田原町、南山城村で生産しています。

 

宇治茶のすごいところはそのブレンドの技術で、どんな豊作でも不作でも同じ味に仕上げるんです。それはやっぱりものすごい技術ですし、そこにブランドが付くんです。
なるほど……

 

ただ、南山城村のお茶は本当にすごくてお茶の品評会で、18年連続京都府で産地賞(煎茶部門)をとっているのだそう。

 

産地賞……というと?
もともとこの品評会は、産地ではなく農家さんごとに選出されるものなんです。産地賞というのは、優れたお茶を生産している農家さんが多い地域に贈られる賞です。
じゃあその品評会で、南山城村の農家さんがたくさん評価されたということですね?
今年だと、トップ10の内、9人が南山城村の農家さんです。
圧倒的過ぎる……。
ちなみに昨年の「全国手もみ製茶技術競技大会」という、製茶の技術を競う大会でも南山城村が日本一になっています。

 

このロゴは「茶」が京都府と南山城村を支えているという意味。

 

南山城では、そんな高品質のお茶を、ブレンドすることなく『村茶』として使っています。 

 

そんな『村茶』の一番茶を使用しているソフトクリーム

 

この緑、普通の抹茶ソフトとは全然違いますよね。

 

普通、一番茶を『飲む』以外に使うことはありえないらしく、生産地だからこそできる贅沢な使い方。味は甘すぎず渋すぎず、まさにお茶を食べている感覚です。ぜひ一度ご賞味ください。

 

大人気の『村茶パウンドケーキ』に使われているのももちろん一番茶のみ

 

道の駅には『村』のすべてが詰まっている。

道の駅を運営する株式会社南山城の代表取締役 森本さんのおっしゃる、ある言葉があります。

「村で生まれて村で死ぬことができる。」

それが成り立つように、村の農家さんが食べられるように、そうでない方にも雇用を生むように、そして村が活気づくように……そんな思いが詰まった道の駅。

 

 

このプロモーションビデオ、歌っている人も、ドローンで撮影している人も、編集している人も、登場する人たちも、全員が村の人です。

道の駅内で働いている人も7割方は村の人。残り3割も、隣町の方などです。

外に出て行っていた若者も戻ってきて、移住してくる人も増えてきているそうです。

 

実は中村さんも、奈良県からの移住者なのだそう。

 

数年前までは『道の駅反対派』だった農家さんの中にも、今では食堂で使えるように野菜をおすそ分けに持って来てくださる方もおられるそうです。

村だからこそできる食堂、村だからこそ作れるスイーツ、道の駅で流れる南山城音頭……

村の最後の一大事業として7年かけて作り上げた道の駅は、消滅の危機にさらされている村に灯りを一つともしました。

「まだまだスタートラインに立っただけです。」と話す中村さん。しかし、この灯りは少しずつ大きくなって、村を明るく照らすのではないでしょうか。

 

 

村が詰まった道の駅『お茶の京都 みなみやましろ村』、今度のお休みにぜひ行ってみてください。

 

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