こんにちは。ジャンプ力に定評のある前田です。
突然ですが映画の邦題って素晴らしいですよね。
例えばビートルズ初主演の映画の原題は
『A Hard Day’s Night(ハード・デイズ・ナイト)』です。
この原題も十分かっこいいですね。
しかし、日本に上陸したとき、これを上回るかっこいい邦題がつけられます。
その邦題は
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』
です。
A Hard Day’s Night
かっこいい!
他にもまだあります。
高校生のナポレオン・ダイナマイトが女の子をゲットすために奮闘する『NAPOLEON DYNAMITE』
邦題は『バス男』です。
NAPOLEON DYNAMITE
主人公がバスで通学しているという理由で、当時の電車男ブームに便乗してつけられたものですね。
この作品にはのちに『日本一最悪な邦題』とまで言われるようになりますが、僕はどこが悪いのかさっぱり分かりません。
バスに乗ってるからバス男でいいんじゃないでしょうかね。
他にも批判が多かった邦題には『ゼロ・グラビティ』があります。
実は原題は『グラビティ』なんです。
GRAVITY
「無重力」と「重力」とで意味としては真逆ですね。
これも批判される意味が分かりませんね。
ゼロつけたほうがかっこいいし。
スティーブン・セガール主演『沈黙の戦艦(原題:Under Siege)』は
沈黙の戦艦
『沈黙の戦艦』がヒットした結果、
スティーブン・セガールが主演しているものすべてに『沈黙の○○』と邦題がつけられるようになりました。
シリーズものでも何でもないのに主演しているだけで必ず『沈黙の○○』という邦題がつくのです。
製作者の意図を無視して沈黙させていくスタイルはかっこいいなと思います。
僕は邦題の可能性に魅入られていしまい、こんなことを思いました。
観光地にも邦題をつけたらいいのでは?
邦題は日本人に売りこむために映画の内容を踏まえた上で名付けられます。
観光地も同様に
県外の人に売り込むために観光地の魅力を踏まえた上で新たに邦題を名付けるべきです。
そこで今回は僕の地元である熊本県の中から人吉市にスポットを当てて邦題をつけていきたいと思います。
目次
人吉城
邦題:『ゼロ・人吉城』
青井阿蘇神社
青井阿蘇神社は
華麗な装飾や急勾配のかやぶき屋根をはじめとした独特なデザインが評価され
国宝の指定を受けています。
そんな素晴らしい青井阿蘇神社の邦題は
『ハス池コケコッコー』
がいいなあと思いました。
その理由は
神社の目の前のハス池がすごかったのと
境内にニワトリがいたからです。
ポスターも作ったのでよかったら使ってください。
人吉鉄道ミュージアム MOZOCAステーション868
お子さんを連れて行くときっと喜ばれるのが『人吉鉄道ミュージアム MOZOCA(もぞか)ステーション868』です。
「もぞか」は熊本弁で「かわいい」という意味ですね。
鉄道に関するいろいろな展示はもちろんありますが、鉄道に興味がない子供でも楽しめます。
なぜなら…
夏には水遊びもできるし
館内外を走るミニトレインに乗車できるからです。
こども用の衣装も用意されているので、それに着替えて乗車するのをオススメします。
ということで邦題はこちらです。
『沈黙のふたり』
ちなみにこの後、スタッフの方におすすめされたので
『球磨川下り』に行ってきました!
日本三大急流の一つである球磨川を船で下ることができます!
しかも木船ってのがまたいいですね~。
おじちゃんが船に向かって手を振ってくれています。
僕も一緒に手を振って船を見送りました。
永国寺
別名幽霊寺です。
この池に女性の幽霊が現れたので
和尚がその姿を描いて「お前はこんなにもブスだ!」と見せつけたら自分のブスさに驚いて成仏していったという伝説の残るお寺です。
確かにブスでした。
それにしても成仏のために和尚のやったことがあまりにも鬼畜すぎますね。
邦題:『成ブス大作戦』
人吉クラフトパーク石野公園
人吉・球磨地方ならではのお土産を買ったり、工芸体験をしてみたいならクラフトパークもいいですね。
ここでは鍛冶・陶芸・木工・竹細工・ガラス・シルバーリングなどの体験ができます。
これは言い過ぎですが、この世にある体験すべてを集めたような施設です。
あいにく、僕が訪れたときには体験の受付時間が過ぎていたので
しかたなく、目的もなく、「なんらかの塔」をのぼることにしました。
なかなかいい眺めです。
塔の頂上は風が強かったんですが、この日は暑かったのでちょうどよかったですね。
さて、タイトルについてですが
原題の『人吉クラフトパーク石野公園』ってのがちょっとダサい気がするんですよねー。
せっかく昔ながらの工芸に触れられるだけでなく「気持ちのよい塔からの眺めと風」という要素があるので、
これを生かしてもっと、昔ながらのカッコいい邦題を付けたらいいんじゃないかと思います。
邦題:『塔の風がピュー!ピュー!ビュー!』
鍛冶屋町エリア
鍛冶屋町通り一帯には石畳の街並みのなかに昔ながらの蔵などが高い密度で点在しています。
人吉駅からも近いので人吉観光には欠かせないスポットです。
(原題)みそ・しょうゆ蔵、茶の蔵、渕田酒造場
みそ・しょうゆ蔵
必ず行きたいのがみそ・しょうゆ蔵。
清らな球磨川のふもとで守られてきた伝統を学び、味わうことができます。
見学できる工場は奥行き100mもある「うなぎの寝床」のようになっていて
中はしょうゆや味噌の香りが充満しています。あ、これは香りを堪能している顔です。
工場では普段なかなか見ることができない天然もろみの発酵している様子なども見れました。
ロビーでは佃煮などを試食できるのでお土産選びにもぴったり。
茶の蔵
霧が多い場所ではいいお茶ができると言われていますが、人吉も霧が多いんです!
茶の蔵にはそんな人吉のお茶が並び
お茶の試飲ができます。
しかも窓からはきれいなお庭が見えるので、風情を感じながらお茶を楽しめました。
渕田酒造場
明治11年に創業された伝統ある蔵元・渕田酒造場。
世界的なブランドとなっている『球磨焼酎』の蔵元の一つです。
こちらも一人からでも酒蔵を見学することができ、丁寧に解説もしてくれます。
さらにカウンターバーでは焼酎の無料テイスティングも!
球磨焼酎は本来、米を使うものなんですが、米とイモのブレンド焼酎などもあり、伝統を守りながらも新しい挑戦をしているんだと感じました。
さて、これらの伝統の息づく蔵の魅力を
余すことなく、お伝えできる邦題をみなさんは思いつくでしょうか?
どうやら僕には邦題をつけるセンスがあるようで完ぺきな邦題を思いつきました。
『蔵らが建った』
これしかありませんね。
蔵がいっぱい建ってたのでこの邦題にしました。
緑屋本店
次に、アイスの張り紙につられてやってきたのが緑屋本店。
百年以上その伝統を守ってきた一騎しょうゆといつき味噌をこちらで買うことができます。
一番人気の商品を尋ねてみると
手前にある紫のうまくちしょうゆだそうです。
僕も熊本県民なので、見覚えがあります!
県内だけでなく県外からもお取り寄せの注文があるほどの人気っぷりです。
ということでさっそく、このうまくち醤油に代表される一騎しょうゆを使ったアイスを食べてみると…
うん!おいしい!
例えるなら「大人っぽいキャラメルアイス」って感じの味です。(原題:バニラアイスに醤油を混ぜたような味)
アイスに合わせて醤油をつくっただけあって、本当にマッチしてますね。
取材後にはこちらで買い物したんですが、おまけとして八方煮物しょうゆもいただきました。
こちらは煮物・照り焼き・牛丼などの料理がこれ一本でつくれる、まさに八方(万能)なしょうゆです。
実際にこの前、これですき焼きを作ったんですが、めちゃくちゃおいしかったですね。
料理を全くしない僕のような人でもこれさえブチ込めばおいしい料理が簡単につくれるんです!
さて、このお店に邦題を付けるとしたら
『Show you!-あなたの料理がうまくいくたった1つの調味料-』
これしかありませんよね。
日本人が好きそうなタイトルです。
たぶんですが宣伝文句に「笑いあり涙あり」って言葉が使われると思います。
鍛冶屋町エリアのグルメを一気に紹介!
いつき
『食いしん坊将軍(原題:いつき)』では
安いのにボリューム満点の食事を楽しめます。
創作料理居酒屋 一歩
『白飛び少年と青いのれん(原題:創作料理居酒屋 一歩)』も
どの料理も絶品でした。
あと『白飛び少年と青いのれん』が映画だとしたら、カメラが好きな少年と何らかの老舗を守り続けている店主とのヒューマンドラマになるんじゃないかと思います。
うえむらうなぎ屋
そして人吉に来て忘れちゃいけないのがうなぎ(原題:うなぎ)!
うなぎといったら『うなぎブラザーズ(原題:うえむらうなぎ屋)』です!
すぐお隣に『うなぎブラザーズ2(原題:しらいしうなぎ屋)』もあるんですが、
年に一回は人吉にうなぎ(原題:うなぎ)を食べに行く僕的には『うなぎブラザーズ』のほうがおすすめですね。
あくまで個人的にですが「うなぎブラザーズ」のほうが「うなぎブラザーズ2」に比べて
肉厚でうまみがのっていて、焼き方も香ばしいと思います。
なので「うなぎブラザーズ」か「うなぎブラザーズ2」かで迷ったら「うなぎブラザーズ」を選びましょう。
濱田屋
甘いものが食べたかったら『味噌喰い力士(原題:濱田屋)』へ!
『味噌喰い力士』には元大関 魁皇の浅香山親方も絶賛した、「みそまんじゅう」が!
味噌が程よくておいしいです!
他にも…
ちなみに「トリキング」というお店もありましたが
こちらは改めて邦題を付ける必要がないほど完璧なネーミングだったのでお店の中には入りませんでした。
さいごに
- ゼロ・人吉城
- 国宝!ハス池コケコッコー
- 沈黙のふたり
- 成ブス大作戦
- 塔の風がピュー!ピュー!ビュー!
- 蔵らが建った
- Show you!-あなたの料理がうまくいくたった1つの調味料-
- 食いしん坊将軍
- 白飛び少年と青いのれん
- うなぎブラザーズ
- 味噌喰い力士
- トリキング
こうしてみるといかにも日本人ウケしそうなタイトルが並んでいると思いませんか?
お店の看板を出した人や施設名を決めた人には失礼なのかもしれませんが、
日本人に売りこむために、時には内容について深く考えずにタイトルを付ける必要もあるのです。
<今回の取材先はこちらからご覧になれます!>
左上のこのボタンをクリックすると一覧表示できます。