青春18きっぷ。それはあなたを青春に連れ戻してくれる魔法のきっぷ……
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爽やかな青春画像の後に、青春とは正反対のおっさんが出てきてすみません。ロカフレ編集部のダイソン後藤(@dyson_GT_)です。
先日急遽3/18(日)~3/21(水)春分の日までの4連休ができたので、『湖畔のロッジに泊まってボードゲームとバーベキューだけを延々と繰り返す会』を企画したところ、立派に社会人を務めあげている友人からは
「平日にそんなに休みがとれるか。」
「急に言われて行けるわけがない。」
「決算って知ってる?」
「ムリ」(直後にLINE退室)
と温かい言葉を頂戴し、無事に企画倒れとなったので、奇跡的に月火の有給申請が通った彼女と二人で東京観光に行くことになりました。
でも京都から東京に行くのってけっこうお金がかかるんですよね。
新幹線だと2時間ちょっとで着きますが、片道13,080円なので往復だと26,160円かかります。
LCCは片道5,000円くらいの便もありますが、その場で検索してみると9,000円以上の便しか空いてなくて、関空までの交通費を考えると新幹線とそんなに変わらないので手間が増えるだけ。
となると考えられるのは夜行バスですよね。
三列シートなんかだと窮屈さもほとんどないし、何より安い!!
京都⇔東京は安いと片道3,000円台でも見つかりますよね。前日に検索してみても片道5,500円のシートが見つかりました。
ただ、日曜日は15時頃までは仕事があったんですよね。だから夜行バスを使うと、月曜日の朝にヘロヘロの状態で東京に着くことになる。それはなんだか時間がもったいない!
あとせっかく二人で行くのに夜行バスだと会話もできないし、道中を楽しめないのが辛いところ。
というわけで今回の東京旅行に選んだのが青春18きっぷです。
青春18きっぷというのはJRの在来線が1日乗り放題になる切符のことです。
5回分セットで11,850円なので、1日あたりは2,370円です。
実は青春18きっぷを使うのはこれが初めてで、名前だけ見て勝手に「18歳までしか使えないのかな?」って思ってたんですけど、青春18きっぷに年齢制限はありません。
ただ、年中使えるわけではなくて、春休み・夏休み・冬休みといったような、学生の長期休暇と被っている時期だけ使うことができます。
ちなみに2018年の利用可能シーズンは
春期 発売期間:2/20~3/31
利用期間:3/1~4/10
夏期 発売期間:7/1~8/31
利用期間:7/20~9/10
冬期 発売期間:12/1~12/31
利用期間:12/10~1/10
です。この期間とバッチリ被っていたのはラッキーでした。
青春18きっぷは、全国のみどりの窓口のある駅で購入することができます。指定券売機や旅行会社でも購入することができますが、できれば前日までに購入することをおすすめします。
青春18きっぷは、一本乗り過ごすと到着時間が大幅に遅れることもあるので、当日はできるだけ時間に余裕をもって行動したい。
というわけで、前置きが長くなりましたが、青春18きっぷを使って東京旅行に行ってきたのでその模様をご覧ください!
目次
京都⇒東京
3/18(日) 15:30 京都駅
青春18きっぷはこのように1枚の乗車券になっていて、5回分が全てまとめられています。(購入時は4枚の利用案内と併せて5枚渡されますが、使うのはこの1枚)
改札を通るたびにこの乗車券を駅員さんに見せれば通ることができます。
まずは京都駅から滋賀県の米原駅まで、53分間の乗車です。
少し早めに並んでいたので無事に座ることができましたが、立っている人もいたので、少し早めに並んでおくことをおすすめします。
3/18(日) 16:23 米原駅
ここで1度目の乗り換えです。疲労感は、ほとんどありません。
ここからは愛知県の豊橋駅まで、2時間10分の乗車です。岐阜県を経由して行くので、時間がかかるポイントですね。
ここは何としても座らないと!と思って急いで乗り換えをしましたが、最終的に空席がいくつかあったので、そこまで急がなくても良さそうです。
3/18(日) 18:40 豊橋駅
いやぁ、2時間以上の乗車は流石にしんどかった。
ボックスタイプの電車だったので快適は快適だったんですけど、リクライニングはできないので、単純にシートの快適さだけで言うと夜行バスの方が快適ですね。
ただ、スマホも光を気にせずに使えるし、しゃべりながらだと2時間ってそんなに苦じゃないので、体感時間は夜行バスより全然短かったような気がします。夜行バスの2時間って、精神と時の部屋かな?ってくらい長くありません?
さて、ここからは静岡の浜松駅まで35分間の乗車です。2時間10分のあとの35分なんてちょろいちょろい。
3/18(日) 19:23 浜松駅
浜松に到着しました!
豊橋⇒浜松の電車は35分間と短めでしたが、この旅行初のロングシートだったので精神的に少し疲れました。
というか静岡県は基本的にロングシートの電車なのだそうです。しかも東西にめちゃめちゃ広い静岡県は、青春18きっぱーにとって鬼門とされているらしい……。
そ
こ
で
、
新幹線のチケット
浜松⇒静岡の区間だけ、新幹線のチケットを購入しました!
青春18きっぷは在来線の普通車のみ乗り放題なので、特急や新幹線には乗ることができません。
ただ、その区間の乗車券と特急券を追加で購入すれば、当たり前ですが特急や新幹線にも乗ることができます。(この場合、青春18きっぷ+特急券では乗ることができません。利用する区間の乗車券+特急券が必要です。)
こういう手法をワープと呼ぶそうです。
京都や大阪⇔東京間を結ぶ東海道本線では、乗車時間が長いうえにロングシートタイプが多い静岡県でワープを使うのが一般的らしい。
せっかく新幹線に乗るので
やっぱり駅弁を買わないとね。
ちょうど小腹の空いたこのタイミング、旅行感もグッと出て、2,300円を払ってワープを使った甲斐がありました!
席も当然快適で、座っている間体力が回復していくのを感じます。
でもこの快適な時間はあっという間に終わってしまいます。
運行ダイヤの関係で「こだま」に乗ったので、静岡との間に掛川駅を挟んで27分乗車することができましたが、「ひかり」だと掛川をすっ飛ばしてたった21分で到着です。
ちなみに在来線だと1時間15分程度かかるので、ワープの効果は大きいですね。
あぁ、さらば新幹線……
3/18(日) 20:19 静岡駅
再び在来線に乗り換えて次は熱海を目指します。1時間16分間ロングシートに乗って揺られます。
新幹線と駅弁で回復した分、1時間程度ならあっという間です。というかお腹が膨れて寝ました。目が覚めたらそこは熱海。そんな感じです。
3/18(日) 21:50 熱海駅
熱海で最後の乗り換えです。
熱海と東京を結ぶ「上野・東京ライン」にはグリーン車があります。
(静岡にもホームライナーという電車があるにはありますが本数が少ない。)
これは在来線なので、780円のグリーン券を購入すれば、青春18きっぷ+グリーン券で乗車することができます。
(平日は980円)
熱海⇒東京は1時間37分かかるので、ここはグリーン券を購入することにします。
グリーン車のいいところ
①席が広いし倒せる。
②Switchができる。 pic.twitter.com/ezrisZ7wy0— ダイソン後藤 (@dyson_GT_) 2018年3月18日
やっぱり快適だ……。
3/18(日) 23:46 東京駅
日付が変わるギリギリに無事に東京駅に到着しました!!
東京着いたー!
時間はかかったけど意外と疲れは少ないぞ pic.twitter.com/rHxAufOex1— ダイソン後藤 (@dyson_GT_) 2018年3月18日
そう。意外なほど疲れはなかったんです。
もちろん新幹線や飛行機なんかに比べれば快適とは言えないし、途中で新幹線とグリーン車を利用したので、
青春18きっぷ2,370円+新幹線2,300円+グリーン券780円で、合計5,450円かかっています。値段的には夜行バスと変わらないですね。
でもしゃべったり、スマホをいじったり、ゲームをしながらの旅行だったので道中楽しめたし、新幹線で駅弁という旅行感も味わえたので満足しています。(深夜のサービスエリアで食べるうどんも好きだけどね。)
さっそく pic.twitter.com/knCZ7oMV8x
— ダイソン後藤 (@dyson_GT_) 2018年3月18日
夜行バスと違ってその日の夜に到着するので、日曜の夜も楽しむことができました。
ただ、15:30に京都を出発したので、ワープを使ってもギリギリ。
だから青春18きっぷの醍醐味であるぶらり途中下車なんかはできなかったので、帰りも青春18きっぷを使って、より青春18きっぷの素晴らしさをお届けしようと思います。
東京観光
月曜日の朝から丸々二日間東京を観光しました。
夜行だと、どうしても到着した初日は疲労が残っているので、こんなに活動的にはなれなかった気がする。
さぁ、それでは再び青春18きっぷを使って京都に帰りましょう。
東京⇒京都
そうだ
京都、
行こう
3/22(水) 11:37 東京駅
少し遅めの出発です。
寝坊したわけではありません。朝から少し飲んでいました。
いやぁ、東京って朝から飲める場所が多くて困っちゃいますね。
とはいえ、初日は15:30に出発していますから、4時間近く余裕があります。
気になる場所で途中下車しながら、のんびり帰りたいと思います。
熱海までは780円払ってグリーン車で
3/22(水) 13:11 熱海駅
熱海駅に到着しました!
せっかくなので熱海で途中下車して、温泉にでも浸かろうと思います。
うんうん、青春18きっぷ感が出てきた!
熱海駅は駅前に無料の足湯があります。ここでちょっと休憩するのもおすすめ!
せっかくなので外湯のある温泉に行ってみます。
古き良き、って感じの温泉
うん。気持ちよかった。
やっぱり温泉は最高ですね。
まだ出発したばかりなのでそんなに疲労は溜まっていませんでしたが、一旦ライフポイントが全回復しました。
3/22(水) 16:12 静岡駅
熱海を1時間半ほど満喫した後、再び電車に乗り込み、恒例のロングシートに揺られること1時間20分、静岡駅に到着です。
ちょうど小腹も空いてきたので、ここでも一旦改札を出て、静岡名物のアレを食べに行きたいと思います。
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はい。やってきました。げんこつハンバーグでおなじみ、「炭焼きレストラン さわやか」です。
パッと見は普通のファミレスなのですが、ここのハンバーグは静岡県民はもちろん、全国にファンがいます。僕も静岡に行くたびに食べています。
残念ながら静岡県内でしかチェーン展開しておらず、静岡に来ないと食べられません。
それだけに、静岡に来たらぜひとも食べて行きたい!
本当に食べても大丈夫?ってくらい赤い
やっぱり美味いなぁ
以前から気になってはいたものの注文できずにいたハンバーガーも食べられてほんとに満足!!
こうして良い気分で静岡を出たのですが、この時はまだ重大なミスを犯していたことにまだ気が付いていませんでした。
3/22(水) 21:01 浜松駅
19:50静岡発の電車に乗り込み、21:01に浜松駅に到着しました。
この静岡⇔浜松の区間、行きは新幹線を利用してワープした区間です。本当にワープする価値があるのかどうか、実際に乗って確かめてみました。
やっぱりロングシートで1時間以上はしんどいですね。
ただ、今回は時間帯の問題で席がガラガラだったのでそこまで苦ではありませんでした。昼間ならやっぱりワープ推奨かなぁ。
……ところで時間が気になりませんか?
16:12に静岡駅に到着しているのに、静岡を出たのは19:50ってことは、静岡駅に3時間半も滞在していたことになります。
これには理由があって
さわやかって、めちゃめちゃ混むんです!!
この日は祝日の夕方ということもあって、1時間半くらい待ってます。
え?事前に予約すればいいじゃないかって?
さわやかは事前予約を一切受け付けていません。
店舗に行きさえすれば、受付をして、待ち時間を携帯で確認できるのシステムになっているので、待ち時間自体は苦ではありません。(ショッピングセンター内の店舗だったので、受付を済ませてからブラブラしていました。)
ただ、事前にネットや電話での予約はできないので、到着してすぐに食べるというのは実質不可能です。
それと電車のダイヤの関係もあって、静岡駅を出るのは19:50になってしまったのです。そして浜松についた時には21時を過ぎていました……。
浜松から京都までの最速が……次の日の朝7時!?
やっちまった。
行きが15:30に出発しても何とかなったんだから、11:30に出ればまず大丈夫だろうと油断していたら、京都に帰れなくなりました。
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かくなる上は
さわやかのご利用は計画的に。
まとめ
まず今回かかった交通費です。
【行き】
・青春18きっぷ1回分 2,370円
・新幹線(浜松⇨静岡) 2,300円
・グリーン券(熱海⇨東京) 780円
合計 5,450円
【帰り】
・青春18きっぷ1回分 2,370円
・グリーン券(東京⇨熱海) 780円
・新幹線(浜松⇨京都) 7,770円
合計 10,920円
帰りは結局新幹線とそんなに変わらない金額になってしまいました。
でも途中下車して熱海や静岡を満喫できたので、これはこれでありでしょう。そうやって自分に言い聞かせています。
ちなみに青春18きっぷは5回分がセットで販売されているため、1回分という形では売っていません。(金券ショップとかでは売ってますが、2,370円よりは割高。)
今回は2人×2日間の4回分消費して、残り1回分は編集長にやや割高で売りつけました。
1人で5日分使っても良いし、5人の日帰り旅行に使っても構いませんが、余ったからと言って返金はできないので、自分で使い切るなり、誰かに譲るなりしなくてはいけません。
今回の僕のように無計画に途中下車を繰り返していると途中で新幹線を使う羽目になりますが、うまく乗り継げば、東京から博多まで1日でいけるそうです。2,370円で東京から福岡って格安すぎる!
また時刻表とにらめっこしながら予定を組むのも青春18きっぷの醍醐味の一つかもしれませんね。(僕も行きは色々調べて計画を立てましたよ。)
ストイックに在来線だけを使えば2,370円で日本中大抵の所には行けるし、そこまでストイックになれない!という人は上手くワープやグリーン車を活用すれば快適に、なおかつ割安で旅行することができます。
青春18きっぷの旅、一度は試してみてはいかがでしょうか。