先日無事に東日本縦断ロカフレ旅を終えた、ゆーだいです。
この旅は99%ガチで、道中にやらせは全くありませんでしたが、1つだけ皆さんに嘘をついていたことがあります。
本当は最後までそのことは黙っていようと思っていましたが、旅の途中でいろんな人に支えられ、いろんな人に助けられ、そして一番大きな愛に気付き……
99%ではなく、100%の真実を伝えたいと思いました。
たった一つの嘘。
それは、僕がこの旅を知らずにムリヤリ青森に放り込まれたと伝えたことです。
僕は事前に知っていました。
というより、この旅は僕が言い出したものなんです。
『何か面白いことがしたい』僕はいつもそう思って生きてきました。
今回も特に理由はなく、面白そうだから、青森まで行ってほとんどお金は使わずに帰ってくる旅を思いつきました。
実際に行ったロカフレ旅よりも、もっと過酷なルールで行うつもりだったんです。
- お金は1万円しか持っていかない。(100円玉×100枚)
- 減量1gにつき1円使える。(サイコロルールは無し)
- 同行人は無く、1人で行く。
などなど……
今考えると当然なのですが、これを親に伝えたら猛反対されました。
外食をしている最中だったのをよく覚えています。店員さんが注意しに来るくらい父と言い争いになりました。(普段の父は外で声を荒らげるようなことはしません。)
『そんな無計画で無茶な旅では途中でのたれ死ぬ。絶対アカン。』
僕がどんなに説得してもこの一点張り。
当時のバカな僕は、できれば家族を説得したうえで送り出してもらいたかったのですが、もう大学生だし、成人もしている。という理由から、親にどんなに反対されても、勝手に行くつもりでした。
そのつもりで準備していた時に、東京で働いている兄から電話がかかってきました。
「雄大、ちょっと話そうか。」
普段は兄と話すことなんてほとんどありませんし、兄が東京に就職してから電話がかかってきたことなんか一度もありません。それでも、僕の人生の分岐点ではいつも「雄大、ちょっと話そうか。」から兄と話をしていました。
「お母さんから聞いた。親が心配する気持ちはわかるし、お前にもわかって欲しい。……でも俺が止めても雄大は行くやろ?やからさ、行く前に一回俺の友だちに相談してみてくれへんか?もしかしたら上手くやってくれるかもしれんし。」
その兄の友だちというのがダイソンさんでした。
実際にダイソンさんのもとに届いた兄からのLINE
そしてダイソンさんと会って話をして、
- 道中のことを記事にしてくれるなら、ロカフレとして支援する。
- 1人では行かせられない。編集長をカメラマンとして付ける。
- 1万円では流石に無理だし、ただの貧乏旅では記事にならないので、ルールはもう一度考えよう。
- その上で親と話をして、了解が得られないならこの旅は無し。
というようなことを決めました。
その日のうちに親と話をして、『同行者もいて、きちんと支援してもらえるなら。』と了承をもらうことができ、ロカフレで記事を書きながら旅をすることになったのです。
父とダイソンさんのやり取り
『装うつもりですが』なんて書かれたメールを記事に載せるのはどうかとも思いましたが、これが真実なので無理言って載せさせていただきました。
ここからのスピード感はすごかったです。
次の日にはやましゅーさんも紹介してもらって3人でホームセンターへ行き、寝袋などを揃え、ポケットWi-Fiのレンタルを申し込み、最短でWi-Fiが届く日の翌日を出発日としました。
あ、やましゅーさんと青森で初めて会ったというのも嘘です。すみません。
今思うとかなりの無茶を通してもらったと思います。
やましゅーさんは、大学の先輩とBBQに行く予定をキャンセルしてまで来てくれました。
編集長不在が2週間近く続き、その間、編集部や他のライターさんにもご迷惑をおかけしました。
ご迷惑をおかけしました。本当にありがとうございます。
こうして、このロカフレ旅は、僕の無茶と、それを隠す嘘から始まりました。
しかしその先、旅の道中に嘘はありません。
この笑顔に嘘はありません。
この出会いに嘘はありません。
そしてこの優しさに嘘はありません。
本当にたくさんのたくさんの、今振り返っても涙が出るほどにたくさんの優しさに支えられました。
旅を終えて実家に帰った時、一番最初に溢れてきたのは、家族への感謝でした。
父と母、兄ちゃんがあれだけ心配して猛反対してくれていたこと、今なら三人が正しかったと思えます。
この旅は、ものすごく楽しかったけれど、楽ではありませんでした。
真夏の炎天下の中を何時間も歩き続け、いつ帰れるのか、今日眠る場所があるのかもわからない不安は、僕が思っていたよりもずっと大きく、何度も何度も押しつぶされそうになりました。
しかし、隣にはいつもニヤついているやましゅーさんがいました。
本当に長い時間、ずっと一緒にいたので、たまにイラっとするようなときもありましたが、隣に誰かがいるというのは本当に頼もしいものです。
出発前に父が言っていた『そんな無計画で無茶な旅では途中でのたれ死ぬ。絶対アカン。』という言葉を、僕は「日本で死ぬわけないやん。大袈裟すぎるわ。」と軽く聞き流していたのですが、大雨の中財布まで盗まれたあの夜、もしも1人だったらどうなっていたかわかりません。
死ぬことは無くても、確実に心は折れていたと思います。
僕は「無計画で、無茶な旅」をしようとしていました。
父の手のひらは大きかった。
この旅の中で、僕が普段どれだけ人に、家族に支えられていたのか、文字通り『身に染みて』感じることができました。
まずは皆さんに嘘をついていたことをお詫びして訂正します。
今日伝えた、このことが、僕の旅の100%の真実です。
そして、心からの「ありがとう」を伝えたい人がたくさんいます。
ロカフレ旅を応援してくださった皆さん。
温かいメッセージをくれた友だち。
たくさん迷惑をかけたロカフレライターと編集部の皆さん。
場を用意してくださったダイソンさん。
いつも隣で笑っていてくれたやましゅーさん。
道中、本当に本当にお世話になった皆さん。
ロカフレで旅をするきっかけを作ってくれた兄ちゃん。
そしてお母さん、お父さん。
ありがとうございました!!!