みなさん、こんにちは。DIYが好きなOL、さいとうとらみと申します。
自己紹介を少し、新卒で入社した工具メーカーの広報担当として7年勤務の後、日曜大工が大好きな夫と結婚しました。
日々、夫婦で住まいのDIYに励んでいます。
この連載では、工具のあれこれを紹介しながら、みなさまの暮らしに役立つ情報をご紹介します。
目次
六角棒レンチの使い方について
今回のテーマは、家具の組み立てに大活躍する「六角棒レンチの使い方」についてです。
さてみなさまは、「六角棒レンチ」という工具をご存知でしょうか。
よく組み立て式の家具にも付属している、L形のレンチです。
六角穴付きボルト(キャップスクリュー)と呼ばれる、中心に六角形の穴が空いているボルトを脱着する際に使用します。
自転車やバイクなど軽量化を求められるようなものにも、多く採用されているボルトです。
早回しと本締め、目的に応じて使う場所が異なる?!
六角棒レンチはL字の形状をしていることが多く、どちらの先端も同じサイズになっています。
どうしてなのかというと、それは使用目的が異なるからなのです。
一般的に、ねじやボルトを締める際、締め作業の序盤は「仮締め」をし、終盤になってきたらしっかりと力をかけて「本締め」をします。
六角棒レンチのL形形状は、使用用途に応じて、持つ辺を変えることでより効率的に作業ができる優れた設計なのです。
序盤に「仮締め」をしたい時には、短辺を持ってドライバーのように使うと、レンチをかけ直す手間が省け、早回しすることができます。
終盤に「本締め」をしたい時には、長辺を持てば着実に大きな力をかけて締めることが出来るのです。(どうして長辺を持つと力がかけられるのか気になる方は、前回の記事をご参照ください。)
斜めからでもアクセス可能なボールポイントタイプ
冒頭で、六角穴付きボルトは組立家具だけでなく、車やバイク、自転車などでもよく使用されているとお話ししました。
前者は構造が単純ですが、後者は構造が複雑なのでボルトを締める際、障害物などによって工具が対象物のボルトに届かないことがあります。
そんな時に、便利なのがボールポイントタイプの六角棒レンチです。
(これは使いやすい上にカラフルで可愛いく、私も愛用しています♡)
通常のレンチであれば、対象物に対してレンチを真っ直ぐに差し込む必要があります。
そうすると、入り組んだ作業場所には差し込むことが難しいシチュエーションも多いのです。
ボールポイントタイプを使用すると、レンチを斜めに差し込んだ状態でもボルトを回すことができるので重宝します。
組立家具に付いている、簡易的な工具の先端はボールポイントタイプにはなっていません。
これからDIYに積極的に取り組みたいと思っている人は、先端がボールポイントタイプになっているものを選ぶと、作業の幅が広がり、より快適に作業することができるかもしれません。
一家にワンセットあると重宝する六角棒レンチ
いかがだったでしょうか?
いざ新生活をはじめようとする時に、お世話になる機会が多い、六角棒レンチ。
冒頭で組立家具には、説明書と一緒に入っていることも多いと述べましたが、、短すぎて持ちにくかったり、お世辞にもとても使いやすいと言えるようなクオリティではありません。
そんな時、市販されている高品質なレンチがあれば、作業がより効率的に、より楽しく行えます。ご家庭の工具箱の中に、六角棒レンチも忍ばせてみてはいかがでしょうか?