どうも、ジャンプ力に定評のある前田です。
実はこの記事は僕ではなく女子高生はいあたんがつくった記事です。
はいあたんはTwitterなどで活動する正体不明のカメラ女子です。
そして、この記事はネタ記事でもありません。
普通に「フィルムカメラをもってお出かけしてみた」という記事です。
なんで僕のライター名ではいあたんの記事を掲載しているかというと、これがかなり複雑で、順を追って説明すると
- 知的探究心で美少女と噂の女子高生はいあたんとTwitterで知り合う
- はいあたんから「前田さんが書いているメディアで私使ってほしいな…お仕事ほしいな…」とメッセージがくる
- 「いいよ」と約束してしまった
といったところです。
勝手に約束をとりつけた僕はロカフレ編集部に土下座して、「前田の給料からはいあたんの給料を支払って、前田が編集する」という条件のもと、この企画をつくって取材に行ってもらいました。
それでは、さっそくかわいいはいあたんにバトンパスしちゃおっカナ!
『写ルンです』をもっておでかけしてみた
はじめまして。カメラ女子高生のはいあたんです。
みなさんは『写ルンです』を使ったことがありますか?
『写ルンです』は27枚撮りまたは39枚撮りの使い捨てフィルムカメラです。
今やスマホで写真が何枚でも撮れてしまう時代に、一見すると不便な商品ですよね。
でもわたしは、だからこそ逆に一枚一枚に気持ちを込めて撮ることができるから好きなんです!
何気ない景色もいい感じに写すことができるし、
そして、不思議なことにそんな『写ルンです』を持ってお出かけすることで、何気ない景色がいつもと違って見えてくるんですよね!
そこで、前田さんが《2700円と『写ルンです』をポッケに入れて出かけた39枚の旅》というのを企画してくれました!
素敵なタイトル!
ルールはこんな感じです。
- 前田が2,700円のお小遣いを渡すので、その予算内で自由にお出かけしてくる
- その時の記録を『写ルンです』で残す
- 写真を撮ったときに思ったこともメモしておく
- 撮った写真は失敗しようと39枚すべて使う
お小遣い2,700円というのが、日常離れしていないささやかな感じがしていいですね!
あと、撮った写真を全部記事につかうのも面白い!
現像しないとどんな風に撮れたか分からないので、撮った写真の中にブレた写真やピントのあってない写真があるのも『写ルンです』の醍醐味ですね!
それでは、私が2700円と『写ルンです』を持って
どんな旅に出かけたのか39枚の写真と一緒に見てください!
10:42
「今日はお出かけ日和だ」
そんなことを考えながら歩く近所の銀杏並木。
その空の向こうには飛行機が小さく見えていた。
「あれはどこまで行くんだろう。」
私も飛行機みたいに少しだけ遠くに行きたくなって思わずシャッターを切った。
ちゃんと飛行機が写ってるといいな…
向こうのほうにあるドッヂボールは子供たちの忘れ物だろうか。
それともいつでも遊べるようにこの公園に置いているんだろうか。
どっちにしても「ころん」と転がっているのってなんか可愛い。
11:22
四条駅に着いた。
今から乗る電車をパチリと撮るのは旅の定番すぎるかな。
でも、今日はすこしとくべつ。
平日のこの時間に、いつもと違う方向に向かう電車に乗る。
たったそれだけのことだけど
ドキドキしている。
11:25
阪急電車の車窓から。
”最初は地下を走っていた電車が途中から地上を走るので景色が開ける”
これが京都市民からみた阪急の特徴だ。
車窓から見える景色。
前の女性の身につけているマフラー。
もうすっかり秋の装いだ。
私も新しくてかわいいマフラーかおっと
12:05
乗り換えの梅田駅。
ホームを慌ただしく行き交う人々の中にポツンと私だけが取り残されている。
「平日のこんな時間に旅行なんかしてるのは自分だけかもしれない」
なんだかそんなふうに思えてきた。
12:10
梅田駅でもう一枚。
阪急電車のホームは屋外から急に屋内に入る少し不思議な構造。
こういう複雑な構造にすごく惹かれる!
12:55
三宮に着いた!
金券ショップの株主優待券をつかったから
京都からは片道420円だった。
記念に駅の看板なんかを撮ってみよう。
12:58
電車のドアが両側とも開いていた。
スカッと光が向こうから差し込んできていた。
なんでもないことだけど
特別に思えた。
13:04
三宮駅を出ると歩道橋があって
そこから地上を見下ろした。
京都とは全然違った
街や道路のスケール感にすこし戸惑う。
歩道は広くて歩きやすそうだ。
うらやましい。
13:07
三宮のセンター街だそう。
多種多様な店が軒を並べ、そして多種多様な人々が歩いている。
平日のお昼だけどこんなにも多くの人が歩いているんだ。
13:11
そういえば神戸って鞄とかが有名だったような…
そうじゃなかったような…
まあ、どっちでもいいっか。
手前のお兄さんの格好もキマっていることだし。
13:15
交差点が好きだ。
スクランブル交差点は特にだ。
別々の人生を歩む、ひとりひとりの人間模様がこの地点で交わり合っている。
そう思うと写真を撮りたくなる。
13:20
コロッケ!
人がたくさん並んでいたのでちゃんと釣られた。
(ダイエット中だけど。。。)
でもおいしい!
さっくりしている。
13:49
中華街
修学旅行生らしき高校生もいっぱいいる。
なんだか急に小旅行に来たなという感じがしてくる。
自分以外にも、物珍しそうにキョロキョロするような人がたくさんいるからだろうなあ。
13:55
お昼は小籠包。
数分前に合流していた神戸在住の友人と
お金を出し合って買って小籠包は半分こ。
片言の日本語を話すおばちゃんが小籠包をよそってくれた。
あつあつ。
14:30
裏路地を一枚パチリ。
多分どうってことない場所だけど、
ついつい撮ってしまう。
そこが私の知らない場所だから。
15:00
そんな裏路地のカフェに友人が案内してくれた。
お店にはカメラ好きの人が集まっていた。
店の中は暗い。
カメラマン泣かせな場所だ。
ここでは写真談義に花が咲いた。
またいつか来たいな。
15:35
そんな店の出口の部分をストロボを焚いて撮った。
見ての通り、写真が飾られ、棚の上にはカメラバッグが。
店主さんは、ホッとした気持ちになるような
とても暖かな人だった。
15:36
路地へと出ると、そこには颯爽と歩く女の人。
後ろ姿がなんだか凛々しい。
いつかあんなふうに歩きたい。
15:36
錆びかけのシャッターを切り取ってみた。
汚れが雨で垂れ落ちていて、血のようだ。
このカメラで撮ると、怖さが引き立ちそう。
そう考えると少しニヤッとしてしまった。
血まみれのシャッター。
15:37
建物の間にポートタワーが。
嬉しかった。
想像していたより
もっともっと大きく見えた。
15:40
今回、旅に同行してくれたともだち。
本当にただのともだち。
カメラを構える姿がカッコよかったから思わず撮ってしまった。
15:45
海へとのんびりと足を運んだ。
道中の、高架下をくぐっているときの一枚。
ここをくぐって、もうすこし歩けば
海だ。
15:47
高速道路と高層ビル、そして薄く写る飛行機雲。
今となっては古びた建物や高架も、
あれができた当時は近未来の象徴だったのかもしれない。
今描いている未来も、いつかは過去になっていくなんて
まだ実感が沸かない。
16:00
海の近くまで出ると、
3羽のハトが電灯に止まっていた。
あのハトたちは、どんなことを考えているんだろうか。
意外と何も考えていないかったりするんだろうか。
何も考えていないとしたら
それはそれで羨ましいな。
16:02
その電灯の反対側には船が停泊していた。
人が船のへりに身を乗り出してくつろいでいる。
海の男って感じがして好き。
16:05
上を見上げると
たくさんの鳥が構造物にとまっていた。
白い構造物にそれとなくうまく溶け込んでいる。
自分も、なんだかんだで器用に溶け込めてしまえるよなあ。
16:06
海と観覧車と高層ビル。
神戸らしい眺めだ。
16:10
神戸の新しいランドマークらしい。
BE KOBEとそこに登ろうとする学生。
彼女たちに集合写真を頼まれた。
かわいらしい子達だった。
16:20
海を少し離れて芝生エリアへ。
そこにとても大きなハスキーたちが。
迫力があって少しこわかったけど、
なでたときの反応は可愛かったなあ。
16:23
ポートタワーとメリケンパークのシンボルみたいなのを、帰り際に収めておこう。
あの建物が何の施設なのかはよくわからない。
私の関西に住む周りの友達もよくわかってないよね。
それにしても雨降らなくてよかったなあ。
16:38
ここはメモリアルパークとのこと。
阪神淡路大震災のときの被害がそのまま残してある。
傾いた電灯は
その悲惨さがひと目で見てとれる。
16:45
帰ろうとしていたけど名残惜しくなったから
もう一度だけ
海沿いを歩いた。
いつか彼氏ができたらここを歩きたいな!
今は受験が恋人だけど…
ってアイドルみたい(笑)
17:10
外はかなり暗くなってきた。
今回の旅の最後の目的地はジャズカフェだ。
入口付近を写しておこう。
17:12
地下にあるお店へと続く階段を下っていく。
17:35
お願いして特別にフラッシュを焚かせてもらった。
ありがとうございます。
生演奏と聞き違うくらいにリアルな音が大音量で響き渡り、
どっぷりと音楽に浸れる空間。
始めてきたけど、ここに入った瞬間から
「私は絶対ここに、またくるだろうな」と思わされた。
そんな素敵な場所。
17:38
今回の旅の最後の写真。
店内の写真だ。
奥の方はリスニング席らしく、文字通り音楽を聞くための席とのこと。
つぎに来た時は
あそこにひとりでひっそりとお邪魔したいなあ。
さいごに
今回使った金額は、
- 往復電車賃:840円(金券ショップの株主優待券使用)
- コロッケ:210円
- 小籠包(300円のをはんぶんこ):150円
- 1軒目のカフェ(フォトカフェ)アイスカフェオレ+トースト:500円
- 2軒目のカフェ(jam jam)セイロンティ+ホットドッグ:1000円
ピッタリ2700円!我ながら驚いています。
たった3000円弱で、京都から神戸まで足を伸ばし、知らない世界をちょっぴり体験できました。
お金をそんなに用意しなくても、すこし離れたところにふらっといって小旅行くらいできてしまうんですねー。
そしてそこでさらに美味しいものも食べて帰ってこれるんだなあ。
今回の旅をもっと楽しくしてくれたのは『写ルンです』
これをもって歩くと何気ない風景でも、特別に感じてしまうような不思議な魅力のあるフィルムカメラです。
今回は高感度版を使用したのですが、小さく、動作音も静かで使いやすいカメラでしたし、
暗いところでもフラッシュさえ焚ければ意外と写ってくれます。
これからはたまに持ち出してあげよっと。
みなさんもぜひ、これをもってお出かけしてみてくださいね!
ん?送られてきた請求書みたらがっつり男の名前なんだけど…
お、お父さんだよネ^^;— 🤢ジャンプ力に定評のある前田🤢 (@jumpmaeda) 2017年11月29日