私は一ヶ月後、この牛を殺します。〜私がヴィーガンにならないと決めるまで〜

まずは、ヴィーガンを人々に勧めるための啓発活動をおこなっている人物に話を伺った。

今回インタビューしたのは、SNSでたびたび話題になっている海月ダンテさんだ。

彼自身もヴィーガン食の当事者である。

彼は普段、猫の保護活動に力を入れながら、「アニマルフォレスト」という動物を保護する施設を沖縄に立てようと奮闘しており、現段階で3000万円の寄付金が集まって、土地も購入しているらしい。

彼には批判的な声もある。

しかし、他の保護活動家と比べても、圧倒的に知名度が高く、支援者が多いというのも事実だ。

私は畜産業と関わる中で「畜産動物にとって良い環境を作るのには、果てしないお金と土地が必要」ということに何度も気づかされた。

「もっとこうした方が牛にとって幸せなのに」と思っても、実際問題そこにかけるコストが莫大で、実現にいたらないのである。

実際、根保さんもいつもつぶやいていた。

「俺たちだって牛が幸せになることは全部やりたいよ。でも、そのお金はどこから出すのって話なんだよ」

理想と現実のギャップを埋める具体的な方法には、いつもお金がかかる。

だからこそ、ダンテさんが立てようとしている施設がどうやって成り立つのかに純粋な興味があったし、その計画を聞けば何か牛舎に活かせるのではないかと思ったのだ。

また同時に、彼は畜産業の残酷さを訴えながら、ヴィーガンがいかに健康で素晴らしいかを発信している。

彼に話を聞けば、また別の視点も得られると思った。

1 2 3

4

5 6

関連記事

  1. 沖縄文化が面白い!? 沖縄の女子大生に密着取材した話

  2. 緊急事態宣言が解除されてもすぐに営業は再開できない?飲食店経営者が語るコロナショックの裏側

  3. 沖縄料理はマズイってほんと?沖縄ダイエットをしてみた。

  4. 新社会人に送りたい。無慈悲な社会で生き抜く為の『遊び心』

  5. 風俗で働くこと(後編)-「過去」を背負う、覚悟をしろ-

  6. 洗脳研修!ゲイビデオ出演疑惑!新卒で入った会社を14日で退社してきた(後編)

  7. 無人島にドッキリでぶち込まれた板前が2泊3日の自給自足に挑戦した話

  8. 【酒類提供一切禁止】ソムリエ、業務酒販店、ワインコンサルティング、お酒に携わる人たちは緊急事態宣言に何を思うのか【コロナ】

  9. 飲食店のような休業補償も受けられず、旅館のようにGo To の恩恵も受けづらい。京都のゲストハウスの苦悩

  10. オモロ川だいすけという路上ギャグ師に一日密着した話

  11. いい水と女を手に入れるたったひとつの方法

  12. 石垣島のワークライフバランスが最高って本当?実際に住んでいる9人に聞いてみた!

  13. 沖縄で一番治安の悪い場所を探してみた

  14. 「企画会議でやっぱりナシ。完成してからボツ。」ハルオサンに初書籍化までの経緯を全部聞いてきた。

  15. 『動物園は僕の夢だから……』アルバイト代に動物をもらっていた少年は今も少年の心のままだった。