くまモンを見たら死ぬゲームというものがある。
熊本に知り合いが来る時は、「くまモン見たら死ぬって設定で行動するとスリリングですよ!」と教えてあげる事にしています。だいたい後日「ふざけんな空港でもう死んだわ」って強めに肩パンされます。
— 八門 (@kimonkinsa) 2016年2月27日
くまモンを見たら死ぬという設定のゲームだが、死ぬだけまだマシである…
本当に怖いのは死にたくても死ねないことなのだから。
これは大阪から実家・熊本に帰省しようとした男・前田を追ったドキュメンタリーである。
目次
旅のルール
ルールは2つです。
- 挑戦者・前田はくまモンに体の半身以上を見られるとくまモン化してしまう
- くまモンから身を守る『SP』をつけることができる
ということで編集長のやましゅーさんにSPになってもらうことに。
今回の帰省の目的は
熊本らしさを満喫した後に、実家に帰るのが目的です。
熊本を満喫する前にいきなりくまモンに見つかる訳にはいきません。
そこで利用するのが夜行バスです。バスならそれらのリスクを回避できます。
しかも今回は大阪を出発して到着するのが博多駅です。
一旦、熊本に近い福岡に行くことで、そこから熊本に侵入する交通手段の多様性が広がります。
さあ、バスに乗り込みましょう!
こうして、長い夜は始まりました。
サービスエリアに要注意
「前田さんはここを後ろから回り込んでください!!くまモンです!!!」
博多駅のワナ
と、そんなこともありながらもくまモンには見つかることなく博多駅に到着しました。
ここで気を抜かないようにしないといけないことは分かっていたので慎重に行きます。
もちろん、くまモントラップにも引っかかりませんでした。
博多駅からはいろいろ考えた結果、バスを利用して熊本に行くことにし、
水前寺公園前で降りました。
水前寺公園潜入作戦
水前寺公園と言えばきれいな庭園を楽しむことができる、熊本市の定番観光スポットの一つです。
ジャンプして撮影した写真
せっかく、僕の故郷・熊本に来たので読者の皆様に、この水前寺公園の魅力を余すことなく紹介したいと思いました。
正面ルート
南ルート
北ルート
ということでくまモンに見られずに水前寺公園には潜入できないことがわかりました。
いきなりこの旅の厳しさを思い知らされました。
いきなりといえば…
水前寺公園前のいきなり団子が有名なのでSPに買ってこさせて食べました。
売ってくれたおばあちゃんがめちゃくちゃ優しい人だったそうです。
ケロロ軍曹やけものフレンズでおなじみの吉崎観音先生も確か、水前寺公園前のいきなり団子が思い出の味と何かで言ってた気がします(間違ってたらすみません)。
下通りアーケードの変
懐かしい味の朝ごはんの後は、下通りアーケードを目指して歩きました。
くまモンの絵が描かれたバスが巡回していてめちゃくちゃ厄介でしたが…
なんとか下通りアーケードに到着しました。
かなり警戒してたんですが、意外にもくまモンはいませんでした!
ブランド力のある店が並んでるので、店の扉などにくまモンのイラストなどを載せるのは避けられているのかも知れません。
お分かりいただけただろうか….
問題の写真をもう一度ご覧いただこう….
うっかりミスで一部くまモン化してしまった僕。
あと3回もミスしたら完全にくまモン化してしまうでしょう。
僕はくまモンに細心の注意を払いました。
例えばここ
僕の見ている先には…
くまモンが。
角度的にこれ以上、歩を進めていたら見つかっていたでしょう。
このアーケードを進むのは危険と判断し、アーケードを歩くのはやめて、名物・あか牛丼を食べに行きます。
あか牛は阿蘇の雄大な自然の中で育った牛で、そのとろけるような旨味には定評があります。
あか牛丼で有名ないまきん食堂などは阿蘇にありますが、熊本市内でもあか牛丼が楽しめる場所があるのです。
ぱちモン
あか牛丼を食べるために迂回していきます。
このようなルートです。
迂回中に我々は驚くべき物を発見しました。
「ん?なんだこれ」
ドキッとするハプニングに見舞われながらも、この後は
車の上から覗き込むくまモンを避けて
無事お店に到着しました。
あか牛Dining yoka-yokaさんです。
阿蘇の牛舎から直送されるあか牛を使ったメニューが取り揃えられています。
もちろん僕が注文したのは名物あか牛丼(1500円)。
料理が届くのが待ち遠しくてそわそわ。
そして運ばれてきたのがこれ!
早速食べてみます
まあ、くまモンステッカーが貼られた車が通らないか窓の外を気にしながら食べてなかったらもっと美味しかったと思います。
ちなみにSPのやましゅーはワンプレートランチ(1000円)を頼んでました。こっちもめちゃくちゃおいしそう!!
空から舞い落りし漆黒の堕天使卍
ごはんを食べた後は桜の馬場 城彩苑に行く予定でした。
桜の馬場 城彩苑とは熊本城の麓にある城下町風の観光施設です。
しかし、案外くまモンに見つからないように旅をするのは簡単で、余裕がありました。
くまモンは水前寺公園のようなザ・観光地と呼べる場所以外にはそこまで多くはいないのです。
そこで城彩苑の前にくまモンの城であるくまモンスクエアへの侵入を試みました。
・・・・・・・・
この寄り道が悲劇を生むことになりました。
それはくまモンスクエアから城彩苑に向かっているときのこと。
サッ
裏話ではありますが、記事にする以上、このように大げさにポーズを撮ることももちろんあります。
そして、カメラマンからの要望に応える必要もあります。
そう、ここで悲劇が起きたのです。
!?
嘘だろ….
我々はパトカーの目の前を横断し、城彩苑を目指しました。
パトカーと配色が同じで仲間だと思われたのか、職質は避けることができました。
ということで、到着しました!城彩苑!!!
到着したからといって、簡単に中に入れるわけではないことくらいは分かっています。
城下町潜入大作戦
城彩苑には熊本の食文化や特産品が楽しめる23店舗と熊本の歴史と文化の体験施設、湧々座があります。
僕達の城彩苑でのミッションはここで馬肉コロッケを買って食べることです。
まずはマップを見て潜入ルートを探ります。
馬肉コロッケを買えるのが黄色の建物。周囲は塀に囲まれており、潜入できる箇所は4箇所あります。
では、最初に正面ルートからの潜入を考えてみましょう。
正面ルートでの突破を試みたときに活用したのは塀に空いているこの穴です。
ここから壁の内側を覗くことができます。
いますね。
くまモンがこちら側を見張っているので、正面からの潜入は無理そうです。
続いて、東側の侵入口に回り込んでみたいと思います。
まずは塀の外側を東の門まで回ります。
みなさん覚えてますか?僕が『立て看板は危険』だと言ったことを。
この時も嫌な予感がしました。
僕が嫌だなーと思っているのは奥に見えている立て看板のことです。
ここはSPやましゅーに偵察に向かわせます。
どうやら立て看板の裏には予想通り
くまモンがいました。
しかし、これ手書きの絵なのでこれを見てもくまモン化することはありません。
問題なのが左右の窓ガラスでした。
左に一匹
右には屋内から見てるくまモン数匹。
裏からの潜入ルートは高台になっています。ここからの侵入を試みたいと思います。
ということでさっそく高台まで行きましょう。
敵を探すときは高いところからが基本です。
早速いくつか見つけました。
まず、正面です。かなり遠いですが……
はっきりといます。
それとあっちにも
残る潜入ルートは一個だけ!
西ルートにやってきました。念入りに潜入ルートを確認します。
中の様子は穴から分かります。
あ…..
行こう…俺にはもう時間がない….
熊本駅西口をめざして
こうして私たちは歩き出しました。
普通なら市電やバスにのるところを、くまモンに見つかるリスクを避けるために徒歩という選択肢を取りました。
・・・・
ガラッ!!!(ビクッ)
熊本駅西口の攻防
サッ
サッ
作戦
…..あれ?
あははは
俺はもう終わりだ!
あははっははははっはははっはははははははははっはははっははははは
うわー….そっちはナシだろ….
「熊本へようこそだモン!」じゃねえよ!
うううう…
うわああああああ
シュワーーーーー
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あ….
スポッ
熊本の街には、たくさんのくまモンが溢れかえっているが、
あなたの身の回りに、熊本に行ったっきり
帰ってこない人はいないだろうか。
もし街でくまモンを見かけたら
優しくしてあげてほしい。
くまモンはずっとあなたを待っている。