こんにちは
時給で働きたくない
無職のうさぎたんです。
5年ほど前に派遣会社で3年間働いていました。
仕事の内容は、事務作業です。
新宿駅から徒歩十分で時給で1200円の仕事です。
今では、正直、早くやめればよかったと思っています。
今回は、その派遣の仕事についてお話しします。
目次
なぜ都内時給で1200円の仕事をすることになったのか
派遣で働こうと思ったきっかけは、サラ金のATMで40万円盗まれたことです。
治験で得たお金をサラ金のATMに預けることにしたのですがそのお金が盗まれてしまいました。詳しくは、私のブログ記事をご参照ください。(サラ金のATMに入金したはずの金が盗まれ、自殺しようと思った話。 – 30歳からの敗者復活戦)
このとき、せどりや治験などで生計を立てていました。
私は、社会に適用できない人間だと察していたのでずっと会社に勤めて働くことを避けて生きてきました。
このときは、かなりのショックで3、4日くらい寝込んでいたのですが、如何にもこうにもお金がないという状況には変わらず、派遣で短期の仕事を探すことにしました。
派遣の仕事が不自然なほどすぐに決まる。
登録する派遣会社は、すごく適当に探しました。
今となっては、もっと大手の派遣会社に登録しておけばよかったです。
ネットで説明会の予約をし、派遣の事務所で説明会に参加しました。事務所は、新宿にあります。
4年くらい着ていない親に買ってもらったスーツを着て予約した日に事務所に向かいました。
もう会社で働くつもりはないと思っていたのでスーツは捨てようと思っていたのですがとっておいてよかったです。
新宿は駅の構造が複雑でかなり迷った記憶があります。
説明会では、職務経歴書の入力と簡単なスキルテストがありました。担当したコーディネーターは、すぐに私にあった仕事を紹介してくれました。
新宿で時給1200円で2ヶ月間の短期の仕事です。
しかも、面接というものはなく、紹介してもらったらすぐには働けるところでした。
ほとんど働いたことがない私に、こんなにすぐに仕事を紹介してくれるなんて派遣の仕事って簡単に見つかるものなのだなと思いました。長く働くつもりはなかったので2ヶ月間という期間もありがたかったです。
今になってわかったのですが、本来、派遣の仕事の殆どは、職場見学という面接をしないと働けないです。
しかし、紹介してもらった仕事は、受託業務という形態だったのですぐ決まったみたいです。
受託業務とは、派遣会社が請け負った仕事を同じ派遣社員同士で仕事をする形態です。
受託業務だったので、問題のある人間でも派遣先に迷惑をかけることはありません。
なので、すぐに決まりやすいという特徴があります。
私が働いたところは来るもの拒まずで、よほどのことがない限り不採用になることはありませんでした。
職場の人たちはすごくいい人たちだった。
新卒で仕事を辞めてからずっと会社勤めで働いていなかったので、本当に自分が働けるのか不安でした。
実際に働いてみると、職場の人たちが、いい人たちで本当に働きやすかったです。
特に研修の体制が素晴らしかったです。
一人でできるようになるまでは、横付きで先輩がずっと見てくれました。
常時、質問係がいて、わからないことがあればすぐに来てくれました。
離職率が高い職場だったので、新人には負担を感じさせないような工夫をかなりしていた印象です。
しかし、大きなミスをした時は、始末書みたいなものを書いたりしたり、面談をしななければいけませんでした。
メリハリの効いた職場でした。
同じ派遣社員達だけで仕事をする環境だったので仲間意識が高くチームワークがよかったです。
20代からに50代まで幅広い年齢層が働いていました。
上下関係もあまりなく、パワハラみたいなのも一切ありませんでした。
各個人に机が用意されていて、一人で作業を行う仕事です。
一日のスケジュールも完全に決まっていました。
自分の性格にも合っている仕事だったと思います。
ただし、皆さん、かなりお金には困っているようでした。
特に、一人暮らしで時給1200円で生活はするのは厳しすぎるのでやめたほうがいいです。
そのせいもあって、仲間意識は高かったのではないかと思います。
働き始めた人の大半は、2ヶ月以内でやめていく。
働き始めた人の大半は、2ヶ月以内にやめていきました。
私の推測になりますが以下の理由が考えられます。
- 時給が安すぎる。
- 元々、短期の契約だったため。
- 働いた実績を作って次のいい仕事を紹介してもらいたい。
働いて気づいたのですが、都内の事務の仕事、1200円は、相場と比べてかなり安かったです。
都内の事務の相場は、1500円〜1700円くらいです。ちなみに、職種の時給の相場を調べたいときは、以下のサイトがおすすめです。(平均時給チェック|【リクナビ派遣】関東で人材派遣の求人や派遣会社を探そう!)
働き始めた当初、私はコンビニで働くよりも時給が高かったので、時給はいい方なのだと勝手に思っていました。
この後、別の派遣会社で今働いているのですが、説明会の時、「時給1200円は、安すぎますね」と言われました。
出勤時いつも歩いていた新宿駅からつながる地下道。
バックヤードになった人からすぐにやめていく
毎月のように誰かがやめていきました。
人の入れ替わりはかなり激しかったです。
送別会もお金がないのに頻繁に開催されていました。
特に、特徴的だったのは、バックヤードになった人からやめていったことです。
バックヤードになってから2〜3ヶ月でやめていく人も何人かいました。
バックヤードは、何か問題が発生したとき、解決しなければいけないのでかなりのプレッシャーがあったのではないかと思われます。
傍から見ていてもかなりストレスが溜まっているように見えました。
ちなみに、日々、いろんな問題が発生し、すぐに解決しなければいけない仕事の内容です。
これだけ大変な仕事なのに時給もあまり上がらなかったのではないかと思います。
割りに合わないと感じる人が多かったのではないでしょうか。
退屈な毎日に嫌気がさしていた。
働いていても、成長しているという感覚はなく毎日同じことをやっているので感覚が麻痺してきます。
正月休みもなく、常にシフトを組んでいたので季節感もあまり感じません。
1週間は長く感じるのに1年はとても短く感じました。
いつの間にか、3年間立っていたという感覚です。
仕事は、毎日、同じことの繰り返しです。
毎日、同じ電車に乗り、同じパソコンに向かい、同じ仕事をやります。
仕事とはこういうものだと思うのですが、特に頑張れば時給もがあるというわけでもなかったので仕事での目標や人生の目標を見失っていました。
給料も3年間で時給も30円上がっただけです。
いつも食べていたC&Cの朝カレーA(350円)
何も変わらない毎日がすごく退屈で嫌気がさしていました。
本来であれば、休日に副業とかやりたかったのですが、怠けてしまい結局何もできずじまいでした。
このように派遣社員はこういう問題を抱えています。
派遣社員の問題点を図解にしてみました。 pic.twitter.com/Q6X37zl2zL
— 無職のうさぎたん.inc (@tusagitan) 2018年2月4日
飼い慣らし状態に
他の派遣の仕事に転職すればすぐにもっと時給のいい仕事が見つかったと思います。
しかし、転職しようとは思いませんでした。
転職しなかった一番の理由は、就活というしんどいイベントをしたくないというのが理由です。
就活しようと思うと、自己分析、履歴書を書く、面接、もし転職先が決まったら今の仕事をやめることを報告するなどいろいろめんどいことをしなければいけません。
また、今の職場は、時給は低いものの人間関係がよかったので、あえて就職活動する動機にはならなかったのです。生活は苦しいものの時給1200円でなんとか生活はできていました。
つまり、いつまでもぬるま湯に使っていたかったのです。
同じ職場で働いていた派遣社員もおそらくそんな理由で転職しなかったのだと思います。
事業が閉鎖になることを告げられる。
時給は安すぎるなぁと思いながらもなんだかんだで3年間、働いていました。
しかし、ある日、説明会ということで会議室に集まることになります。
告げられたことは事業の閉鎖です。
コンピューターでもできるような仕事だったので効率化を図るため事業を閉鎖するということでした。
今まで私がやってきた仕事はなんだったんだろうと考えさせられました。
10年以上続いている事業だったので永遠に続くものと錯覚していました。
10年以上ずっと働いているベテランの方も何人かいました。
しかし、事業の閉鎖は、私にとっては好転でした。
このままずっと働いても何も変わらないし、とにかく退屈な毎日をなんとかしたいと思っていました。
いつかはやめようと思っていたものの、やめると言う勇気がないのと、やめてから何をすればいいのかもわかりませんでした。
この事業の閉鎖を機会に私はブログ始めることに現在に至ります。
結局、なんのスキルアップにもならなかった。
3年間やっていた仕事なのですが、結局、なんのスキルアップにもなりませんでした。
仕事は、パソコン作業だったのですが専用端末を使っていたので他の仕事で応用することはできません。「コンビニで3年間働いてました」と変わらないのではないかと思います。
誰でもできる仕事は、続けてもなんのスキルアップにもなりません。
スキルアップにならないということは給料も上がりませんし、転職しても有利になることはありません。
実際、私も次回、就活するときも、かなり苦労しました。
前職の経験は、全く評価してくれませんでしたし、アピールできることも長く続けたことぐらいしかありませんでした。
未経験でもできる仕事は、誰でもできる仕事だったり、その仕事にしか使えないスキルがしか身につきません。
そういう仕事は、給料も低く、スキルも身につきません。
スキルが身につかないということは、目標も持ちにくく、仕事のやりがいが感じられません。
そんな仕事をクビになり、転職しようと思ったら、また、未経験でもできる仕事を見つけなければいけません。
誰でもできる仕事は、その時、生活をするために、一時的に仕方なくやるものです。
何年も続けるものではありません。
働いている間に長期的な視点をもって、何らかの活動(転職や副業)などをしなければいけません。
そうしないと、ただ歳をとっていくだけになります。
派遣社員の問題点を図解にしてみました。 pic.twitter.com/Nr7ZjwB671
— 無職のうさぎたん.inc (@tusagitan) 2018年2月5日
ライター:無職のうさぎたん
プロフィール:
30歳で派遣社員を首になり、治験とブログで生計を立てることに。
それでは食べていけないので、最近、派遣社員として働き始めました。
Twitter:@tusagitan