みなさん、こんにちは。歯科メーカーに勤務している、きじ田とらみです。
今日はホワイトニング経験者の私が、メリット、デメリットについてお話します。
目次
そもそもどうして歯が着色するの?
歯が着色のには、色んな原因が考えられます。代表的な原因はこんな感じです。
- 着色汚れ
- 加齢
- 虫歯による着色
- 歯の神経が死んでしまっている
歯が汚れていると、清潔感がなかったり、老け込んで見えたりしますよね。
特に見た目を重要視されるようなお仕事をしていると、ホワイトニング必須としている職業にある程です。
ホワイトニングはこんな症状におすすめ!
ホワイトニングはこんな方におすすめです。
- 歯の着色汚れが気になる
- 結婚式前に歯を綺麗にしたい
- 歯の一部が白くぼやけている(ホワイトスポット)
- 事故などで歯の神経が死んでしまい、黒っぽくなってきた
目的によって、治療方法や期間が異なりますので、目的やゴールを治療前にしっかりと打ち合わせをしましょう。
ホワイトニングの仕組み
まず、前提条件として、ホワイトニングは医師の指導ので行われる医療行為です。
市販で購入ができるホワイトニング効果を謳っている商品とは異なるので注意が必要です。
市販のハミガキ剤のホワイトニング効果は、いわゆる茶渋などのステインを除去するもの。歯科医院でおこなうホワイトニングは、歯そのものを漂白するもの。
そもそもの原理が違うのです。
ホワイトニング薬には「過酸化尿素」や「過酸化水素」という成分が含まれています。
着色汚れを無色透明に分解する働きがあり、これにより歯が白くなります。また、これらの成分は歯の内部の象牙質にある色素も分解し〈本来の歯の色自体〉も白くする「ブリーチング効果」があります。
加齢とともに進む歯の変色に対しては、エナメル質の表面に光の乱反射を起こすことによって、エナメル質を曇りガラスのように白く見せることができるのです。(マスキング効果といいます )
研磨剤などで削って白くする訳ではありません。
ホワイトニングの種類
歯科医院で医療従事者が実施する「オフィスホワイトニング」と、歯科医師の指導を受けながら患者自身が実施する「ホームホワイトニング」があります。
また、神経が死んでしまっている歯のホワイトニングはウォーキングブリーチという別の治療法を行います。
最近は、感染症予防の観点からも、ホームホワイトニングを推奨されている医院が多いようです。また、ホームホワイトニングの方が、治療後に白さを維持できる期間が長いことも大きなメリットです。ただ、オフィスホワイトニングは、より効果が高い薬物を使うので、治療期間がより短くなる問いメリットもあります。
冒頭でも述べましたが、目的に手段が異なりますので、しっかりとご自身の意思を歯科医師に伝えて、納得した上治療計画を立ててもらってください。
ホワイトニングのメリット:歯が強くなる
白くなる他にも、ホワイトニングには大きなメリットがあります。それは、歯を強くするという効果です。
歯の表面には、ペリクルという透明の膜に覆われています。その膜は、唾液のカルシウムやハミガキ剤の有効成分の吸収を阻害してしまうのです。ホワイトニングをするとその膜が剥がれるので、有効成分が吸収されやすくなり、歯が硬く丈夫になります。
さらに、ホワイトニングの薬剤は殺菌薬の仲間なので、唾液内に浮遊している虫歯や歯周病菌を減らす効果が期待できるのです!
美しくなるだけでなく、強い歯も手に入れられるって、何だか嬉しいですよね。
ホワイトニングの注意点
知覚過敏になりやすい
ホワイトニングをすることによって、知覚過敏が発生しやすくなることがあります。
一時的なものですが、その際は知覚過敏予防用のジェルを塗布したりと、歯科医師の判断で処置をしていただけることもあります。
元々知覚過敏や歯軋りをしている人は、ホワイトニングをすることによって、症状が悪化することもあるので、事前に主治医の先生にお伝えするようにしてください。
私はマウスピースに知覚過敏予防のジェルを塗布し装着して眠ることで、有効成分が浸透しやすいように工夫していました。
後戻りがある
時間をかけてホワイトニングをしても、効果が永久的に続く訳ではありません。
ホームホワイトニングでは約1年、オフィスホワイトニングでは約3〜6ヶ月ほど持続するといわています。ただ、定期的に歯科医院でクリーニングを受けていると、より効果が持続しやすくなるそうです。
虫歯による着色は白くすることができない
ホワイトニングでは、虫歯による着色は白くすることができません。
事前に虫歯治療をした上で、治療に臨む必要があります。
芸能人のような真っ白な歯にはできないこともある
芸能人の真っ白な歯はホワイトニングではなく、土台となる歯を削って、セラミックなど白い歯を貼り付ける「ラミネートベニア」と呼ばれる施術をされている可能性が高いです。ただ、白すぎても自分の顔に馴染まない可能性もありますし、理想とする歯の色は個人差があります。
事前のカウンセリングの上で、色見本を見ながら自分が理想とする歯の白さも、しっかり歯科医師へ伝えるようにしてください。
最後に:メリットがいっぱいのホワイトニング
いかがだったでしょうか?
美容面以外にも沢山メリットがあるホワイトニング、興味を持っていただけましたら歯科医院でご相談していただければと思います。
編集部からのPR追記:自宅でホワイトニングという選択肢
まず前提としてですが、費用対効果が最も高いのは「過酸化水素」を扱える歯科医院でのホワイトニングだと思っています。
この過酸化水素というのはクリニック等では扱えません。もちろん自宅でできる国内のホワイトニンググッズにも含まれていません。
高くても確実で安全。
ここは編集部として譲れないので、お金に余裕があるのであれば迷わず歯科医院に走りましょう。
しかしですね、自宅でホワイトニングすることが必ずしも悪というわけではないのです。一つの選択肢してはありだと思います。
効果としては歯科医院でのホワイトニングよりも低いですが、表面をある程度クリーニングすることは可能。歯の着色に悩んでおり、またお金をかけることができない人が入り口として上記のような自宅でできるホワイトニンググッズを使用するのは割りかしおすすめできるのではないでしょうか。