私は一ヶ月後、この牛を殺します。〜私がヴィーガンにならないと決めるまで〜

まずは、ヴィーガンを人々に勧めるための啓発活動をおこなっている人物に話を伺った。

今回インタビューしたのは、SNSでたびたび話題になっている海月ダンテさんだ。

彼自身もヴィーガン食の当事者である。

彼は普段、猫の保護活動に力を入れながら、「アニマルフォレスト」という動物を保護する施設を沖縄に立てようと奮闘しており、現段階で3000万円の寄付金が集まって、土地も購入しているらしい。

彼には批判的な声もある。

しかし、他の保護活動家と比べても、圧倒的に知名度が高く、支援者が多いというのも事実だ。

私は畜産業と関わる中で「畜産動物にとって良い環境を作るのには、果てしないお金と土地が必要」ということに何度も気づかされた。

「もっとこうした方が牛にとって幸せなのに」と思っても、実際問題そこにかけるコストが莫大で、実現にいたらないのである。

実際、根保さんもいつもつぶやいていた。

「俺たちだって牛が幸せになることは全部やりたいよ。でも、そのお金はどこから出すのって話なんだよ」

理想と現実のギャップを埋める具体的な方法には、いつもお金がかかる。

だからこそ、ダンテさんが立てようとしている施設がどうやって成り立つのかに純粋な興味があったし、その計画を聞けば何か牛舎に活かせるのではないかと思ったのだ。

また同時に、彼は畜産業の残酷さを訴えながら、ヴィーガンがいかに健康で素晴らしいかを発信している。

彼に話を聞けば、また別の視点も得られると思った。

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