つい先日iPhone7が発表され注目を浴びていますが、もう一つ注目したいのが『Apple SIM』です。しかし今までApple SIMに関する噂ってあまり聞かなかったですよね、何故なのでしょうか?
こんなにも格安SIMの利用者が急増しているのに、です。
その理由は、Apple SIMが普通の格安SIMと違って独特な使い方をするSIMカードだからです。
一体、普通の格安SIMと何が違うの?料金プランは?新しく発売されるiPhone7と一緒に使えるの?と、疑問が尽きないと思いますので、今回は本記事にて全て回答していきます。
使い方次第では、今後の格安SIM業界の台風の目となるApple SIM。
どんなサービスなのでしょうか。早速紹介していきます。
目次
Apple SIMは他の格安SIMとどう違うのか
まず、皆さんが気になるのはApple SIMと通常の格安SIMとの違いでしょう。あのですね、ハッキリ言って全く違います!通信ができる、SIMカードだ、という点くらいでしょう。同じなのは。
あと一応、Apple SIMは600円〜で販売されているので格安なところも同じですね。
通常、格安SIMを契約するとMVNO会社が用意しているプランを契約することになりますよね。なので、契約後に利用できる端末にSIMカードを挿せば通信できるようになります。
一方、Apple SIMは購入した後に契約する会社を選ぶことができるのです。しかも、端末上で利用したい会社を選んで契約できるという仕組みとなっています。
つまり、Apple SIMとパートナーになっている会社ならApple SIM一枚で、契約から利用、さらに解約まで出来てしまうということです。スゴく便利ですが本当に便利ならもう少し広まってますよね?
なぜ、国内で広まっていないかは後ほどジックリとお伝えします。
さて、その前にApple SIMの詳細を知っておきましょう。勘のいい方なら詳細を見てるうちに広まらない理由が分かるかもしれません。
Apple SIMの詳細をチェック
まずはApple SIMの料金や日本で使えるプランの詳細を確認していきましょう。
- Apple SIM
- 価格:600円
- 販売場所:Apple store
- プラン:LTEデータプリペイド(チャージ1回あたり) :1,500円/1GB
- 通信速度:最大100Mbps
- 利用期間:31日
Apple SIMの詳細をまとめてみました。
日本国内でApple SIMを利用する場合、回線を提供しているのはauのみです。
ちなみに2016年9月8日にSoftBankが海外のApple公式サイトに追加されていましたが、現時点ではプランの詳細は判明していません。
つまり、現時点でApple SIMで契約できる会社はauのみになっています。これでは選択肢の幅が非常に狭いですよね。
さらに、用意されているプランのLTEデータプリペイドは1回あたり1,500円で1GB、利用期間も31日と決まっています。格安SIM業界の値下げ競争は白熱しているため1GBなら月額1,000円以下で使用できますよね。
この点を考えると日本でメインとして使用することにメリットがないことが分かります。
Apple SIMはiPhoneで使えないって本当?
これね、本当です!!笑
先日発表されたiPhone7と合わせてApple SIMを使おうと考えていた方は考えを改めてください。Apple SIMは基本的にiPad向けに提供されているSIMカードです。そのため、残念ながら全てのiPhoneに対応していません。
- iPad Pro Wi-Fi + Cellularモデル
- iPad Air 2 Wi-Fi + Cellularモデル
- iPad mini 4 Wi-Fi + Cellularモデル
- iPad mini 3 Wi-Fi + Cellularモデル
ちなみにApple SIMは上記の4機種に対応しています。
日本で使えるのはau版かSIMフリー版のみとなります。
iPad Proなら最初からApple SIMが内蔵されているので、設定すればすぐに使用可能です。
ということでiPhoneでは使うことができません。また今後対応する可能性も低いでしょう。なぜならApple SIMの最大の特徴を見ればその理由が分かりますよ。
Apple SIMは海外での利用がメイン
実は、Apple SIMは“海外旅行のためのデータプラン”と公式サイトに書いてあるくらい、海外での利用をメインに考えられて作られました。
そのため、世界100以上の国と地域でApple SIMを利用できます。つまり目的地に到着したらすぐにApple SIMを使うことで、わざわざ海外でSIMカードを買わなくても旅行を楽しむことができるのです。
世界中の通信事業者と提携しているのはApple SIMくらいなので海外旅行や出張などで毎回SIMカードを買っている人にとっては非常に便利な存在ですよね。
日本にてApple SIMを購入し、あとはiPad上で各通信事業者と契約するのみです。たったこれだけで快適な通信が楽しめる優れものなのです。
Apple SIMの評判は?
Apple SIMは海外旅行や出張を行う人からの評価は非常に高いです。
海外旅行や出張の経験がある方は、海外でSIMカードを契約する際に不便な思いをしたことでしょう。これもApple SIMさえあれば、すぐに通信を開始できる上にチャージするのも非常に手軽なのです。
国内にてApple SIMを使っている人は、料金上、ほとんどいないでしょう。しかし、先ほどの例から海外に行く際に使っている方は多いでしょうね。
もし、Apple SIMが国内のMVNOに対応したら
Apple SIMの特徴などを見て、もしApple SIMが国内のMVNOに対応したらと思うとワクワクしますよね。これまでのようにSIMカードを交換しなくて済むので手軽に格安SIMを利用することができます。
しかも、iPhone上で契約できたらApple SIMはバカ売れすること間違いなしでしょう。
現在、多くの企業が格安SIM業界に参戦しているので、格安SIM初心者の方はSIMカード一つ選ぶのに苦戦していると思います。
そういった人に向けて上手くアプローチして来てもおかしくありません。
まぁ、現実的な話をするとMVNO会社の回線を提供しているのは3大キャリアなので、MVNO会社を選べるシステムになるには程遠いです。
それほどキャリアの囲い込みが激しいので実現は不可能に近いでしょう。
逆に国内の会社。
現在、最も多く利用されているdocomo回線なら自社のサービスとして、できなくも無さそうですが、まぁないでしょう。たぶん。笑
iPhone7がFelicaに対応したように、今現在、日本向けのサービスが加速しています。
Apple SIMにも動きがあれば嬉しい限りですよね。
現段階ではSoftbankが参入したという情報があるので、今後、キャリアを含めてMVNOが参加すればApple SIMを国内で使用という例が出てくるかもしれません。
有名じゃないマイナーMVNOにとっては嬉しい展開になるでしょう。
まとめ:Apple SIMは国内より海外での使用!
さすがApple!といった感じで、従来のSIMカードと同じにしない点がスゴいですよね。ただ、世界利用メインなので国内ユーザーにとっては今の所選ぶメリットは一つもありません。止めておきましょう!
auそしてSoftBankと参戦しているのでdocomoが参戦したら何らかの動きがあるかもしれませんね。
実際に日本に来る外人からしても選択肢が多い方が良いでしょうし、格安のMVNO会社に対応して選択肢を増やして欲しいです。今後の動きに注目しましょう。
さて、結論としては「国内使用はダメ!」「海外使用はOK!」といった感じです。頻繁に海外に行く人は持っていて損はありません。では。