Amazonのタブレット端末といえばFireシリーズですが、今まで販売されていた10インチモデルは大画面なのに画面解像度がフルHDでなく「HD」というなかなかの代物でした。
しかしついに、フルHD解像度で1万円台から購入できるコスパの高い新生Fire HD 10が登場!これは見逃せない端末です。
大画面なので動画再生や電子書籍で雑誌やマンガをチェックするのに最適な端末が、Fire HD 10です。
そこでバッチリ予約購入し、しばらく使ってみました!
11月5日まではセールも行われているFire HD 10。早速チェックしていきましょう!
目次
Fire HD 10を開封!
Amazonコンテンツ向け端末であるFireタブレットシリーズ。
早速、開封していきましょう。
外箱と付属品をチェック!
パッケージはどれも統一感があるもので、今回のFire HD 10もそうでした。
良く言えばお馴染みの、悪くいえばいつもの代わり映えしないパッケージです。
とくに家電量販店などで買えるわけではないのですが、相変わらず箱の上部には穴があいていて縦に陳列できるようになっています。
将来的にAmazonの実店舗などが登場したら、Fireタブレットが店に並ぶこともあるかもしれませんね。
開封すると、このように本体と付属品がまとめられて登場します。
ファーウェイの高価なスマホやタブレット、アップル製品などと比べてしまうと非常に安っぽい仕様ですが、実際安い端末ですしこれはこれで割り切った仕様ということでアリだと感じます。
付属品はACアダプターとmicroUSBケーブル、そして説明書です。
Fire HD 10を使うに当たって必要なものは一式すべて取りそろえられているので、後から買い足す必要など一切無いのが好印象ですね。
私のようになんでも買っちゃう人だとこういったケーブル類は部屋にたくさんありますが…
例えばライトなiPhoneユーザーならmicroUSBケーブルを持っていないかもしれませんし、ACアダプターも空きがなかったりするかも。
Fire HD 10はケーブルも充電器も付属するので、単体で購入しちゃってOKです!
本体はシンプルな仕上がりで、他のFire端末と変わらない
Fire端末は黒い本体で、シンプルなものが今までたくさん登場していました。
今回のFire HD 10も、Fireタブレット(7インチ)や「Fire hD 8」と同様に非常にシンプルな端末です。
iPadと比べると画面は縦長ですね。
見ての通り、本当に普通のタブレットの形をしています。
背面はAmazonの大きなロゴが。
また使っていて思ったのですが、手垢がけっこう目立ちますね。画像を見てもおわかりでしょう。(汚くてすみません)
背面はFire HD 8やFireタブレットと同じくざらざらした素材でできていて、触ったときにつるつる滑りづらいように仕上がっていますね。
高級さはかけらもないですが、実際高級な端末ではありませんし、箱と同様割り切った仕様でOKだと思います。
本体右側面にはmicroSDカードスロットがあります。
最大256GBまでに対応しているので、動画データなどを保存したい場合は活用しましょう!
本体上部にはこの通り電源ボタンやmicroUSB端子があります。
電源ボタンは銀色で、わかりやすいですね。
正直、microUSBは2017年の端末でこの仕様か…と思ってしまいました。
USB Type-Cがどんどん普及していっているので、旧規格はあまり使わないで欲しいとどうしても思ってしまいます。
とはいえあくまで1万円台から買える安い端末なので、ここはやむを得ないかもしれませんね。
他のFireタブレットはいずれも同じmicroUSB仕様ですし、今後のニューモデルに期待しましょう。
ボリュームボタンはこの通り真ん中で区切られているので、プラスマイナスに分けて押しやすいです。
区切られていないとうっかり反対側に操作してしまうこともありますし、ここは嬉しいですね。
そしてボリュームボタンの横にはイヤホン端子が。
しかし後ほど詳しく説明しますが、スピーカーの音が良いので近所迷惑を避けたいとき位にしかイヤホンを使う必要はないかも。
端末は可も無く不可もなく、十分要件を満たしている
Fire HD 10、端末そのものはとにかく普通ですね。
例えば防水機能があるとか、専用のタッチペンがあるとか、そういう他社の端末にありがちな独自性はまったくありません。
しかし普通に動画再生や読書、ネットサーフィンなどで使える性能を備えているので、見てくれはともかく中身は抜群です。
次項より詳しく使ってみての感想を解説していくので、参考にしてみてください。
Fire HD 10をしばらく使ってみて感じたメリット
Fire HD 10をしばらく使ってみて、色々メリットがわかりました。
まずはメリットを解説するので、参考にしてみてください。
音が非常に綺麗で、映画などを迫力のある音で楽しめる
Fire HD 10で最も優れているポイントは、Fire HD 8の時も思いましたが音ですね。
音が綺麗なタブレットってiPadやファーウェイの端末が私は思い浮かぶんですが、それらに劣らない綺麗な音を出してくれるのがFireシリーズです!
Fire HD 10は、とにかくスピーカーの音が良いです。あくまで安価な端末としては、ということにはなりますが、4~5万円のタブレットと比べてももっと良いくらいの音は普通に出ている印象ですね。
映画とかアニメとか、作品を派手な音で楽しみたい人は満足できるのではないでしょうか。
Amazonコンテンツとの連携はバッチリ
自社製なだけあって、Amazonプライムビデオで動画を見たりKindleで電子書籍を楽しんだりといったことはバッチリですね。
私が思うに、Amazonプライム会員がAmazonコンテンツを活用するのならこれ以上の端末はないでしょう。
解像度が高いので、雑誌を読んだり動画を見たりする際に表示を見やすい
今までのFire端末は、全体的に画面サイズが抑えめなのでとくに雑誌のような情報量の多いコンテンツに不向きでした。
また動画も、映画などはコンテンツによってはもっと大きな画面で見たいと感じていた人もいるでしょう。
Fire HD 10は10インチ画面で解像度もフルHDなので、表示を見やすくなっています。
ただし画面サイズが大きくなったことで、色々不便になった点も。また画面自体にもちょっと気になる点はあるので、詳しくはデメリットの項目で解説しますね。
Fire HD 10をしばらく使ってみて感じたデメリット
続いて、デメリットだと感じたポイントを解説していきますね!
けっこう多いんですが、そもそもFire HD 10ってプライム会員なら15,000円程度で買える端末であることを考慮するとやむを得ないかと。
本体は重めなので、あまり持ち運びには向かない
Fire HD 10の重量は500g。けっこう重いです。
具体的には、あまり持ち運びたくないくらいには重いですね。
とくに持ち運ぶ場合はカバーなど着ける場合もあるでしょう。
カバーを着けるとさらに重くなってしまうので、余計に肩などに負担がかかってしまいます。
人によって意見は分かれてきそうですが、私は自宅用として使っていて、一度も外に持ち出したことがありません。
iPadなどには、画面の美しさは敵わない
まず気になるのは、画面の美しさですね。
解像度や画面サイズはアップして、たしかに動画を楽しむにあたってこれらのスペックアップは魅力的です。
ただし、価格が価格なので綺麗さはiPadに比べるとやっぱりイマイチです。ちょっと映像やホーム画面に並ぶコンテンツの表示などはぼんやりした感じがあります。
またホーム画面等のフォントなども、あまりこだわりが感じられない安っぽさがありますね。
価格を考慮すれば全然OKなんですが、上には上があるので、とくにiPadなど高額な端末から買い換える人は要注意!
YouTubeアプリの出来が悪い、動作がイマイチ
Fireタブレットって、元々YouTubeに非対応で胡散臭い偽物アプリしかなかったんですよね。
一応今はFire TVも含めて「このアプリでYouTubeを見てください」といったYouTube再生アプリが一つあるんですが…
このアプリ、ブラウザのYouTubeにリンクしているだけみたいなショボい仕様なんですよね。
本当にこのアプリが許可を得られているのかもよくわからず、不安もあります。
動作もイマイチで、かなりギクシャクしている印象。
YouTubeを楽しみたいなら、おそらくMediaPadなど他のタブレットを買った方が安心ですね。
あくまで安価な端末ということで、なんでも万能にこなせる性能ではない
Fire HD 10は安価な端末なので、それ相応の挙動ですね。
1.8GHzのクアッドコアCPUが搭載されていてパフォーマンスが向上されていると紹介されているんですが、Fire HD 8よりややマシになった程度です。
Amazonアプリストアで配信されている軽いアプリやAmazonのコンテンツを楽しむだけならそれほど問題はありませんが…
余所からアプリのデータを持ってきてどんどん遊んじゃおうなど本来想定された機能を超えようとすると不満はけっこう出てくるでしょう。
普通に使っていてもたまに動作が重くなることなどありますし、あまり高望みはしない方が良いですね。
Googleコンテンツが使えないのは、やはり残念。Amazonアプリストアのラインナップもイマイチ
FireタブレットはAndroidをもとにしている専用のFire OSというOSが搭載されていて、基本的にGoogleコンテンツが使えません。
アプリはapkファイルをスマホなどからコピーしてくれば一応手動で入れられますが、基本的にはAmazonアプリストアにあるものだけが動かせる仕様です。
Amazonアプリストアのラインナップがなんとも微妙で、とくにゲームアプリなどは何も無いと言ってしまっても差し支えありません。
動画アプリもAbemaTVがないなど、中途半端なラインナップなんですよ。
これはFire HD 10のデメリットと言うよりは、Fireタブレット全体のデメリットですね。
正直、普通にAndroidを搭載して欲しい…。
ブラウザがショボい
前々から思っているんですが、Silkという専用ブラウザが本当に必要最低限の機能しか無くて使い勝手が悪いです。
もちろんGoogle Chromeはインストールできませんし、我慢して使うしかない。
結果的に私はやがて、Fireタブレット端末でネットサーフィンはしなくなりました。
ネットサーフィンに使いたい人は、ちょっと注意した方が良いでしょう。
周辺機器がやたらに高い
最後に、Fireタブレットって本体が安い代わりに周辺機器が高いことに注意しましょう。
こんな感じで、出来が良いとは言えただのカバーに5千円弱ですからね!
本体が安いので、余計にこんな高額なカバー買いたくないですよ!
周辺機器は非純正品もあるので、そちらを買った方が良いかと。
ちなみに私は、今回あえてカバーを買いませんでした。持ち歩かないので、余計な出費は減らしたかったんですよ。
Fire HD 10はWi-Fi専用!格安SIMで使うなら、テザリングやモバイルルーターを用意
Fire HD 10はタブレットですが、Wi-Fi専用です。
格安SIMで通信したい場合は、スマホからテザリングをしたりモバイルルーターを用意してそちらにSIMを入れたりすることになります。
また私としては、おすすめしたいのはスマホのメイン回線とFire HD 10用の回線を分けることですね。
動画などたくさん見ているうちに通信量を使い切ってしまい低速になると、日常生活に支障が出てしまうからです。
Amazonコンテンツを楽しむなら、データ容量と速度が重要になってくる
Fire HD 10は、Amazonのコンテンツを楽しむためのタブレット。
動画や音楽、電子書籍などデータ容量が大きい通信が多くなるので、Fire HD 10を活用するなら大容量プランや速度の評判が良い格安SIMを選びましょう。
ただしこの二つの条件を満たせる格安SIMは、ありません。
速度を重視するか、それともデータ容量を重視するか。考えてから契約先を決めましょう。
またできれば、Fire HD 10の通信用には別途モバイルルーターを用意するのがおすすめ。
スマホとの回線は分けて、データSIMで契約した格安SIMを使ってみてはどうでしょうか。
速度重視なら、LINEモバイルやUQモバイル、Y!mobileを使おう
速度が安定していてコンテンツをいつでも快適に楽しみたいなら、
- LINEモバイル
- UQモバイル
- Y!mobile
以上3社ですね。
ただし速度が速い代わりに最大でも14GBまでしか利用できないので、週末にのみたくさん使うなど活用する日時がある程度限られている人向けです。
データ容量重視なら楽天モバイルやmineo、DMM mobile
データ容量が20GBや30GBといった大容量であることを重視するなら、
- 楽天モバイル
- mineo
- DMM mobile
以上3社がおすすめですね。
ただし、これら3社は平日のお昼や夜など回線が混雑する時間帯が苦手。速度が下がってしまいます。
そのためFire HD 10を快適に使えるタイミングが限られてくることに注意が必要ですね。
WiMAXやPocket Wi-Fiを契約して通信に使うのも手
Fire HD 10はWi-Fiでネットに接続できるので、どこでも通信可能なWiMAXやPocket Wi-Fiといった端末を契約するのも良いでしょう。
格安SIMだと速度重視のもの・容量重視のもの共に一長一短で、豊富なAmazonのコンテンツを活用するにあたって制限が生まれてしまう可能性があります。
ポケットWi-Fi系のサービスならスマホの通信もまとめてこれで行ってしまえますし、格安SIMで大容量プランを契約するのとそれほど料金も変わってきません。
あるいは自宅に光回線があるなら、主に自宅で使うとか、自宅でFire HD 10にデータをダウンロードしておいて外では保存したデータを読むのに専念するのもおすすめですね。
まとめ:価格なりの部分もあるが、総合的にはコスパが高い!
100点満点中、70点くらいの端末ですね。
不満もいくつかありましたが、価格が1万円台ですし概ね満足です!
Amazonプライム会員で、AmazonのプライムビデオやKindleなど様々なコンテンツを使いこなしたい人は検討してみてはどうでしょうか。