ライターの吉村です。いよいよ吉高由里子さん主演ドラマ「知らなくていいコト」が、最終回を迎えますね。
無差別殺人犯であるとされている乃十阿徹は、現時点ではまだ何も事件の動機について語っていません。
主人公ケイトは、事件の真相を知ることはできるのでしょうか。
今回はドラマ「知らなくていいコト」の最終回を予想してみたいと思います。
目次
乃十阿徹の弁護士の憶測
乃十阿の弁護士・高村は、乃十阿の事件に関して見解を述べました。
高村は、乃十阿から預かった離婚届を奥さんへ届けるため自宅を訪れたときに、3歳の息子がハーブティーを入れるのを手伝っているところを見ました。
その光景を見た高村は、キャンプ場で共同タンクにハーブと間違えて毒草を入れたのは、この男の子なのではないかと考えます。
「乃十阿が息子を庇っているのではないか」という想像を、高村はケイトに聞かせました。
この高村の想像が、そのまま事件の真相というわけではないと思いますが、この高村の見解はケイトが事件について調査する上で大きなヒントとなりそうです。
タイトル「知らなくていいコト」のタイトルの意味は?
主人公のケイトは、母親の死をきっかけに自身の父親が、無差別殺人犯であることを知ってしまいました。
母親が存命であれば、恐らく今でも父親のことを知ることはなかったでしょう。
そういう意味で、ケイトは「知らなくていいコト」を知ってしまったと考えられますが、ケイトが「知らなくていいコト」は、まだ本作の中に隠されていると思います。
最終回で、ケイトはどんな「知らなくていいコト」を知ってしまうのでしょうか。
「エデンの東」と「ケイト」
尾高は、スタインベックの研究をしていた乃十阿の暇つぶしになるかと、小説「エデンの東」を差し入れしました。
9話のラストシーンにて、乃十阿は「エデンの東」を読んでいましたよね。
この「エデンの東」には、「ケイト」という女性が登場します。
小説の中で「ケイト」は、夫の弟と不倫をする悪女として描かれているのですが、その「ケイト」という名前を母親の杏南が娘につけたことには大きな意味があると考えます。小説「エデンの東」の物語もまた、乃十阿の秘密を紐解く鍵となるのではないでしょうか。
乃十阿徹の庇っている相手を推理
先ほど言いましたが、弁護士の高村は、タンクに毒草を入れたのが、本妻の息子であると推理しました。
しかし、その可能性は低いように思います。
なぜなら、誤って毒草を入れたのが息子であるならば、妻に真相を話し、二度と息子が同じ過ちをしないよう厳重に注意をするはずだからです。
事件後も息子が無邪気にハーブティーを作っている時点で、息子と毒草には関係ないと考えるのが妥当でしょう。
ならば、タンクに毒草を入れたのは誰なのか…?
それは、ケイトだったのではないかと私は考えます。
あの日、乃十阿が一緒に出かけた相手は家族ではなく、杏南とケイトだったのではないでしょうか。
当時の杏南には本妻と同様にハーブの趣味があり、ケイトもそれを手伝っていたと考えられます。
幼いケイトを守るため、また有名人の杏南が不倫をしていることを世間から隠すため、乃十阿は自分が毒草をタンクに入れたのだと名乗り出たのではないでしょうか。
杏南は、そうやって自分とケイトを守ってくれた乃十阿のことを、いつかケイトが大人になったら話そうと心に決めていたと思います。
ただ、命の終わりが突然に訪れたため、ケイトにあんな中途半端な伝え方しかできなかったのだと推理しました。
まとめ
今回は、ドラマ「知らなくていいコト」の乃十阿徹が庇っている相手について推測してみました。
もし、この推理が当たっていたとしたら、ケイトは本当に「知らなくていいコト」を知ってしまったということになり、辛い思いをすることになりますね。
しかし中途半端に、母が不倫していた事とその不倫相手が無差別殺人犯であったことだけを知ってしまった今の状況もとても苦しいと思います。
ケイトの父親は殺人犯ではないこと、そしてケイトは父親から愛されていたことをケイトが知るという救いのあるラストでもあればいいのですが…。