奄美大島には観光場所としておすすめできる所が少なく、メディアのあり方を考えさせられた話

こんにちは、ライターの酒井です。

みなさん”奄美大島”という、日本列島と沖縄本島の間にある島(鹿児島県)をご存知でしょうか。

 

 

大家族で有名なビックダディさんが奄美大島へ一時期移住されていたことから、存在は知っているものの。まだ足を運んだことはない、という方がほとんどだと思います。

実は、ぼくも今回、旅行誌等で調べるまでは『自然がスゴい!海キレイ!たぶん!うん!』という感じでした。

 

っで、今回ひょんなことから奄美大島の地に降り立つ機会ができたので、そのレポートを書いていこうと思った次第です。

 

奄美大島は沖縄と同じくらいインスタ映えする地方であり、っで、ありながらまだまだ魅力に気づいている人が少ない超絶穴場スポットだと思い、ぼくは飛行機に乗り込みました。

しかし実在は想像していた奄美大島と大きくかけ離れており、また取材先で見えてきたものはえらく残酷なもので、ローカルなものを主に発信しているメディアの編集者として考えさせられるものがありました。

 

奄美大島へこれから行こうと思っている方や、情報を発信する側の方はぜひとも目を通していただきたいです。どうぞ。

 

正直に。ぼくはもう一度奄美大島へ行こうとは思わなかった

悪く言いたいわけではありません。ただ正直に、奄美には何もなかった。ということを伝えたいです。

今回ぼくは仕事ではなく旅行で奄美大島の地に降り立ちました。なので一旅行者としての感想になりますが、ぼくはもう一度奄美大島へ行こうとは思いません。というか最終日とか帰りたくてたまらなかったです。

2月ということで奄美大島でも普通に寒かったことと、3泊4日中、1日ずっと晴れていた日が全くなかったことを考慮しても、もういいかなぁ…。というのが本音です。

 

マングローブはスゴかったですし、奄美大島の醍醐味であるシュノーケリングをせずに何を言っとんや!と思われるかもしれませんが、最終日には「やっと帰れる…」とまで思ってしまいました。

何だか心ないやつで申し訳ありません…。

 

奄美大島程度の田舎はたくさん巡っているはずなのに…

しかし、帰ってきてから数日後。ぼくはパソコンを開き、奄美大島を“絶賛”する記事を書き始めました。

今回はそもそも仕事ではなく旅行でいった奄美大島。ただなかなか行く機会のない場所ですし、情報として価値があると思って書き始めたのです。一眼で撮った写真を見ながら記事を構成していくのですが、何だか悪いことをしている気になったんですよね。

 

っで、そこから文字を打つことをやめ、部屋の中をぐるぐる。そして立ち止まり頭を抱えては座り込む。

なにかひらめいたフリをし、もう一度ぼくは椅子に座ってパソコンへ手を伸ばしました。

 

そしてボソっと一言。『そもそも何でぼくは今回奄美について悪く思ったのだろう』っと。

 

というのもですね。ぼくは京都のど田舎出身ですし、田舎に何ら嫌悪感を抱いておりません。その証拠に、このロカフレというローカルなものを扱うメディアの編集者すらやらせてもらっています。

なのにも関わらず、今回ぼくはローカルな場所である奄美大島について少し悪く思ってしまいました…。

 

情報を発信することの難しさ

「ない」ものを「ある」と表現され、それを期待して来てくれた旅行者が「何もない」と感じ、落胆して帰ってしまう。

みんな頑張ってはいるし、誰が悪いのかわからないけれど。なんだか悲しいよね。

 

店員のおばあちゃんが僕に伝えてくれた言葉です。

そのときは何も思わなかったほどに鈍感な僕ですが、何だか引っかかっていたモヤモヤはここに集約されているのだと気づきました。

 

ぼくは奄美大島には様々な情報誌を見て「ある」と期待し、現地へ乗り込んだ矢先、「ない」という事実を知りました。

そして発信者として。「ない」ものを偽り、「ある」と表現しようとしていたのです。

 

メディアや広告のあり方とか、そういうの

「ない」ものを「ある」とすり替えようとしていたとすると、悪意に満ちたように思えますが、こういうことって結構してると思うんです。ましてや地方の場合、地方というだけで一歩後ろからのスタートだと勝手に思い込み、発信者が何となく良いように流す。

ただこのメディアの安易な考えがそこに住む人たちを苦しめているのかもしれません。

 

“メディアが流す情報”“現地”のギャップは旅行者に負の感情を与え、それは現地に対しての恨みに変わる。

そのように思えます。

 

改めてロカフレが目指したい領域

話は変わりますが、過去にイベントとして「琵琶湖で釣り大会」を開いたことがあります。

「だれも来ないんじゃね?」と思う編集部とそのとき手伝ってくれたライター陣の予想を遥かに覆し、なんと50名ほどの人たちがゾロゾロと集まってきてくれました。(あのときは本当にありがとうございました)

ぼくたちが目指したいメディア像はコレなんですよね。

関連記事:外来魚問題を知ってもらいたい!琵琶湖でロカフレ釣り大会を開催した結果

 

“発信(シェア)されるべきモノ”を地元の方々といっしょになって作る。

そうすることで情報にギャップが無くなり、訪れる方が落胆することは少なくなると思います。最近の言葉で言うと、バズらせようと考えるのではなく、バズるものを作ろうと考えるのです。

そんな感じです。がんばります。

 

さて、そもそも何故地方創成を目指すのか。この話も少しつき合ってもらっていいですか?

これに対する自問自答って尽きることはないのですが、今のところぼくたちが思う答えは地方分権だとかそういう難しいことではなく、日本という国をオモシロい国だと思いたいということなのだと思います。

だって日本にある色が東京だけだと何だかオモシロくないし寂しくないですか?

 

色々と揃っており華やかな東京は、何もない美しさを持つ田舎があるからこそ引き立ち、またその逆もしかり。つまり東京だけの方が効率良いのですが、それだと「つまらない」ってことです。

そして現状、東京以外の地方にはたくさんの魅力が詰まっています。それはロカフレを始め、取材をしていくうちに知ることができました。だから、もっともっと深く掘ったオモシロい記事を書けるように頑張ります。

 

うすっぺらい取材をもとに地方を美化して情報を流すようなことはしません。(反省)

 

追記:ぜひご自身の目で確かめてみてください

「奄美大島には何もない」と思ったのは、ポンコツの僕だからかもしれません。

ぼくは今回奄美に対して失礼な情報を流してしまったので、もう一度シーズンになったら奄美に行き、次はガッツリと取材をしにいこうと思います。

 

奄美の良いところは何なのか、そこを掘り出して皆さんにシェアできるように頑張ります。

 

そして皆さんもぜひ奄美にいってみてください。

正直2月に行くことはおすすめしませんし、何度も言ってるとおり、今のぼくは奄美に魅力を感じていませんが、ご自身の目で確かめてほしいって気持ちもあるんですよね。(無茶苦茶言ってごめんなさい。笑)

 

奄美って元々LCCがなく航空券がバカ高かったらしいですが、今はバニラエアがあるので片道1万円以下で行くことができますよ。

ぜひに!

 

追記の追記:再度「奄美大島」にいってみて

この記事を書いてからというもの、3回ほど奄美大島に行ってみました。

早いうちに言語化して皆さんにお届けしたいのですが、その前に、僕の目から見えた奄美大島を写真として残しておこうと思います。言葉にするのは、また今度ということで。

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