失業旅行!会社を辞めちゃった僕が八女茶(やめちゃ)を飲みにいって観光してきた。

先日、新卒で入った会社をやめました。

洗脳研修!ゲイビデオ出演疑惑!新卒で入った会社を14日で退社してきた(前編)

 

僕なりに一生懸命に就活して入った企業はブラック企業で、とても悲しい思いをしました。

退職後の手続きの件で今でもその会社とのメールのやりとりはあるのですが、会社名をみるだけでなんだか心臓にズキンとしたものがはしります。

会社をやめたことが間違いだったとは全く思いませんが、すこし落ち込んでいます。

 

そんな僕に、見かねたこのメディアの編集長やましゅーが「一緒に失業旅行に行こう」と言ってくれました。

僕達が向かったのは福岡県八女(やめ)市。僕は熊本県民で今は博多に住んでいるのですが、九州人の僕からすると

「八女ってww観光に行くとしても何があるのww高速道路に八女ICあるけど一回もあそこで降りたことないわ」

こんな風に思っていたんです。そういえば僕の知人も同じことをいってました。

 

しかし、それは大きな間違いであることがわかりました。

 

 

 

 

星の文化館

 

夜に出発して、標高400mにある星の文化館にやってきました。

星の文化館は星野村の星のふるさと公園内にあります。字面に「星」が多すぎますが実際に現地も星が多いので仕方ありません。

ここ、八女市 星野村は全国で唯一地名に星が入る村で、環境省の「スターウォッチングコンテスト」では入賞を果たしています。

 

 

着いてすぐプラネタリウムを鑑賞。

21時からの上映会は宿泊者専用です。

 

 

 

 

22時からは天体観測会。

実際に九州で最も口径の大きい(それだけ多くの光を集めることができる)望遠鏡を覗きながら、スタッフの方が星について解説してくれます。

この望遠鏡が動くところがかっこいいので動画で見てください!

 

なんか男心くすぐられませんか!!?この「ウィーンガチャン」って男の子が一番好きなやつだ!!!

これが見れただけで興奮していましたが、肝心の星もすごかったです。

 

天体観測は部屋を暗くして行われます。

 

 

僕は8月生まれで乙女座なんですが、乙女座で最も明るい星「スピカ」を見せてもらいました。

おお!こんな風に見えるのか!白い星なんだ!250年かけて地球に届いた江戸時代中頃の光を見てると思うと不思議な気分だ…

 

 

 

さて、

天体観測会のあとは、夜更かしの時間。

 

星の降る広場」に寝転がって天体観測です。

「星を眺めてると自分の悩みがいかにちっぽけだっか思い知らされるよ」

という星を見ているときに必ず言わなければいけないセリフをとりあえずノルマとして言っておきました。

もちろん実際にそう思えてくるんですけどね。

 

 

写真では伝わりにくいですが、天の川も肉眼でわかるし、流れ星も見れたし、粉砂糖を夜空にまぶしたような満点の星空だしで、もうそれはそれは最高なわけです。

ただ一つ不満があるとすれば

 

隣にこいつ(編集長)が寝ていることです。

 

なんでお前、美少女女子大生じゃないんだよ!!!そしてニヤニヤするな!!!

 

 

こっちのセリフだわ!!

 

 

 

 

僕たちは険悪なムードになりましたが、

星を見に来ていた若いカップルはめちゃくちゃいい感じの雰囲気になってて

二人を見ているだけでなんか心があったかくなりました。

 

 

それにしても、寝転がって星見るなんて最高に贅沢な時間でしたね。写真で全部伝わらないのが悔しいですが見える星の多さに圧倒されます。

 

 

 

星の多さで言うとここもすごいです。

 

実はここ、客室なんです。

電気を消すと壁と天井に塗られた蓄光塗料が星のように光りだします。

 

この展望台の客室には2種類あって、一般的な客室(大人7500円)とカプセルタイプの客室(大人4000円)があります。

僕達はカプセルタイプに泊まったんですが、カプセルタイプの部屋もこのように楽しい客室だったので正解でした。

なんか宇宙船みたいですよね。

 

どちらのプランにも朝食(弁当)がついています。

 

 

一泊して朝食をとり、ロビーのデッキから外を見ると

 

 

星野村の気持ちいい景色が広がっています。

 

唯一、爽やかじゃなかったのは

 

こいつ(編集長)が隣にいることです。

 

なんでお前は寝間着姿の女子大生じゃないんだ!!!ふざけるな!!

 

 

お前こそきれいな景色の写真に映り込むな

 

 

またもや険悪なムードになりましたが、

 

 

 

展示コーナーで遊んだり

 

いっしょにお土産見たり

 

廊下でなんかのミュージックビデオっぽいものを撮ったりしているうちに

 

仲は元通りになりました。

 

それにしても

  • 一泊朝食付き
  • プラネタリウム
  • 天体観測会
  • 展示コーナーへの入場
  • 星の温泉館の割引チケット

これらすべての体験ができて4000円です!安すぎる!!!!

ちなみに星がよく見えるので新月の日がオススメですよ!

 

星の文化館HP

〒834-0201 福岡県八女市星野村10828-1
TEL:0943-52-3000

 

 

このように大満足で星の文化館をあとにしようとしましたが、ふと会社をやめたことを思い出して僕はしばらく感傷に浸ってました。

 

 

前田さん?そろそろ….いきましょうか…

 

 

 

そこの丘になってるとこに行きたい

 

 

 

スゥーーーー…(深呼吸)

 

 

 

 

あのクソ会社がーーーーーー!!!!!

 

 

落ち着いてください!!!次落ち着けるところ行きますんで!!

 

 

 

 

星の温泉館 きらら

ということで心を落ち着かせるために温泉に入りにきました。

星の温泉館 きららです。

 

残念ながら僕の入浴シーンはありませんが,

雰囲気がいいところで露天風呂が幸せだったのでおすすめです。

あまりにもゆっくり入りすぎて朝から体が火照ってしまいました。

ここから暑さとの戦いが始まります。

 

星の温泉館 きらら HP

〒834-0201  福岡県八女市星野村10780-58
TEL:0943-52-2082

 

 

 

茶の文化館

次にやってきたのは茶の文化館。お茶をテーマにした全国的にも珍しい施設です。

星の文化館のすぐそばにあります。

結構にぎわってます!

 

八女市は八女茶の産地で、その中で、茶の文化館のある奥八女は山と川、そして朝夕の寒暖差といったお茶の栽培に最適な環境にあります。

宇治から玉露の製法が伝わって以来、被覆栽培、手摘みという伝統を守り続け、最高のお茶を作り続けています。

 

 

それではさっそく茶の文化館の紹介を。

 

まず、こちらでは説明を受けて抹茶挽きの体験(500円)ができました。

 

穴に茶葉を入れて

 

臼を回して挽いていくんですが、これがなかなか疲れます。風呂上がりからのこれはななかなか汗をかきますね。

 

挽き終えてできた抹茶をかき集めて、ふるいにかけたら

 

完成です。

この体験は予約なしでも大丈夫ですが、他の体験メニューの中には7日前からの予約が必要なものもあるので、下記公式サイトから確認を!

 

 

これをそのままレストランの受付にもっていくとその場で自分でお茶を点てて飲むことができます

 

 

 

おとなの味がする(苦い)

 

 

お腹が空いてきたので施設内にあるレストランに。

 

熱くなった体を冷やすために、とりあえず出された熱いお茶を一気に飲み干して

このいかにも冷たい水が入ってそうなポットから水をおかわりしようと思って

熱いお茶が出てきたときの絶望感はすごかったですが

 

頼んだ八女茶カレーは普通に美味しかったです。

お茶入ってる感は味覚としてはよくわからなかったけど、普通にカレーとしてめちゃくちゃおいしい!

 

ちなみに編集長は茶そばを注文。こっちも美味しそう!

 

というか暑かったのでこっちにしておけばよかったです。

 

 

お茶をつかったお土産もコーナーも充実しています。

 

その中に「抹茶コーラ」なるものを発見。

やっと、冷たい飲み物にありつけた!!!

 

これの冷えたやつを買って、せっかくなので最高の場所で飲むことに。

茶の文化館 HP

〒834-0201 福岡県八女市星野村10816-5

TEL:0943-52-3003

 

 

 

八女中央大茶園

 

ご覧ください。この抹茶コーラのCMかのような爽やかな写真を。

ここは八女を代表する大茶園です。

あたり一面、お茶の絨毯が広がっています。この景色を見たときは思わず息を飲みました。

この景色は言うまでもなくいいし、茶畑を通り抜けて吹いてくる風も涼しくて気持ちいいしで最高の場所です。

「絶対にインスタ映えするだろうなあ」と思いました。

 

 

そう思った次に考えたことは「インスタ映えする場所を紹介して、インスタ女子にこの記事を読んでもらうことによって、どうにか女性ファンを獲得したい」です。

男2人で寝転んで星を見た悲劇の夜は2度と繰り返してはいけません。

 

 

 

次こそは女性と星を見に行きたい!

ということでインスタ映えしそうな町並みを散策してみることにしました。

 

 

八女福島の町並み

 

 

130軒程度の町家が軒を連ねるここ、八女福島の町並みの中には僕の乙女心をくすぐるお店がたくさんあります。

 

かわいい。

 

 

かわいい。

 

かわいい。

 

 

かわいい。

 

 

 

かわいい。

 

 

かわいい。

 

 

かわいい!!!!

カメラ片手に女子二人で街歩きしてる人もいるくらいここ一帯は歩いていて面白いです。

特にこの九州 筑後のものづくりを発信するアンテナショップ『うなぎの寝床』は良かったです。

  

公式サイトはこちらから

 

こんな風に町並みの中を歩いているだけで、自分まで可愛くなった気になってきました。

 

 

しかし、編集長と歩きながら「この八女福島あたりで晩御飯なにたべましょうか」と話しているときに「定食屋のトンカツ」ということで合意形成が取れてしまったので、

その瞬間から僕達のかわいいタイムは終了しました。

 

僕たちは知っている。こういう感じの定食屋のトンカツが結局一番美味しいんだと。

実際、安くてうまくてお腹いっぱいになれたのでとんかつ森弘さんはおすすめです。

 

 

ということで

可愛いもの探しはこの辺にして、八女福島地区にある老舗お茶屋さんの許斐本家へ

 

 

許斐本家

九州最古の茶商であ許斐本家は「八女茶」の名付け親でもあります。

 

外観をみてみると何やら出っ張っている部分がありますね。

 

 

実はこれ晴れの日でも曇りの日でも、茶の選別をする際に重要な均質な光を室内に取り入れるためのものです。

今では普通に照明があるので、利用されていませんが。これは外の光を使って茶を選別していた時代の名残がこうやって建物として残っているのは面白いです。

 

建物の中をいろいろと紹介してもらいましたが

有田焼のタイルが一部に使われていたりで建築学生だった僕は大興奮です。

実際に多くの建築学生が建物を見学にやってくるそうです。

 

 

そしてこれは茶葉を入る装置です。

 

八女の伝統工芸の一つには手すき和紙があります。八女の和紙は八女特有の長い繊維をもったコウゾを原料に使うことで、強靭な仕上がりになります。

この丈夫な八女の和紙の上に八女の茶葉を敷き、その下から八女で作られた炭の火で焙煎していきます。

遠赤外線で焙じられたお茶には濃厚な甘み旨味があります。

こちらは下記公式サイトからも購入できますよ!

 

冷たいお茶も出していただきました!

香りがいいですね。

 

 

店の中にいて、ずっと気になることがありました。

 

BGMの音が心地良いということです。

音を出していたスピーカーがこちら。

 

形もめずらしくてとても心地良い音楽を鳴らすスピーカーだったので、どこのメーカーのものか尋ねると意外な答えが帰ってきました。

 

許斐本家 HP

〒834-0031 福岡県八女市本町126

TEL:0120-72-0201

 

城後仏具仏壇店

 

八女の伝統工芸の一つには八女福島仏壇があります。国指定伝統工芸品です。

漆塗り金箔を施した格調の高い仏壇は、伝統の技が光ります。

 

 

実は先程のスピーカー、なんと仏具屋さんがつくったものだったのです。

 

これは面白いと思い、さっそく城後仏具仏壇店へ話を聞きに行ってきました。

話をしてくれたのは城後さん。

いきなり押しかけたのですが快く観賞用の部屋に入れてくれました。

今回みたいに観光客の方にはどんどん来てほしいそうです。

 

さっそく、金箔を施した手前のスピーカーから音楽を聞かせてもらいましたが。

 

 

 

大爆笑しました。

 

 

人間、想像できないことが目の前で起こると笑ってしまうみたいです。

こんな小さなスピーカーから、生演奏のような音が聞こえるのです。

これだけ豊かな音を耳では聞いてるのに、目の前にあるのはこんなに小さなスピーカー。

すごい!を通り越してもう薄気味悪い!

 

聞こえている迫力のある音楽か見ている小さなスピーカーのどちらかが幻覚なんじゃないかと思ってしまいました。

「またまた大げさなー」と思うかもしれませんが、実際に行って聞いてほしいです。笑います。

 

ここで本題の「なんでそもそも仏具店がスピーカーつくってるの?」という話をききました。

まとめると

  • もともとオーディオマニア
  • 仏教は実は「理屈」っぽく、スピーカーも理屈を突き詰めていけば最高のものができるのではと考えた
  • そしてスピーカーの製作に漆や金箔を施したりする仏具店の技術が生きた

 

 

こんな感じです。

 

いやーそれにしてもこんなスピーカーがあると知れただけで、人生得した気分になれました。

今後スピーカーの購入を考えるときはこれ一択だということがはっきりとわかったので。

 

もっと詳しく知りたい方は公式サイトをチェック!

 

会社やめちゃったら八女茶を飲みにいってみよう

と、最後に、

いい感じの見出しをつけてまとめようとしましたが、取材終わりにはお茶でなく、物産館で買った八女の酒を普通に飲みました。すみません。

 

果物を豊富に使った立花ワインを飲み

おお甘い!

 

 

地ビールを飲み

うますぎてめちゃくちゃ、笑顔になってました。

 

そういえば、僕が会社を辞めてから久々に一日でこんなに笑顔になれた気がします。

 

寝転んで星見たり、温泉に入ってゆっくりしたり、香り豊かなお茶を飲んでまったりしたり、涼しげな自然と人のあたたかさに触れたり。

八女はずるいです。こんなのいやでも笑顔になります。

 

 

「最近、なんだか精神的に疲れているなー」という方はぜひ、元気を取り戻す旅に八女まででかけてみましょう!

 

 

今回の旅の概要

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